フラれて何日経っただろうか…。
それでもテヒョンとは一言も話してない。
登校する時、玄関ドアを閉めてため息。
歩きながらため息。
校門前で笑顔を作り校内へ入る。
教室へ行こうとすると、毎回足が重い。
テヒョンに会うからかな?
とドアのまえで立ち止まるグク。
目線の先には、私の席にルミちゃんが座ってて
テヒョンと話していた。
私に見せたジェットコースターの時の笑顔。
そっか、テヒョンはルミちゃんがいいのか…
そう思うと目線が下がっていく。
グクから意外な言葉が出た。
私の返事もなく、手を握り走った。
どんどん学校から遠ざかっていく。
と言っても無言で
握る力だけが強くなるばかり。
歩いていた足がピタッと止まった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。