【グクside】
乗り終わりテヒョンとあなたがいる所に
戻ったけど居ない。
とスマホを見ながら言っていた。
とは言ったものの、頭ではあなたを心配していた。
指を差していたのは観覧車。
それに乗れば上からあなたを探せるかもしれない
と思い乗ることにした。
「いってらっしゃーい」
…。
…
素っ気ない感じで返事をしながら
外をキョロキョロとした。
声量を上げて呼ばれ、ビックリしながらウォンさんを見た。
そっか。
まだ返事してなかったな…。
僕が言った「変わらない方がいい」も守ってた。
けど僕は…。
と目に涙を溜めながら言う。
ガチャっ
「足元お気をつけくださーい」
と狭い空間から出た。
そして2人を探しに行った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!