⚠あなたが窓設定
⚠前半酷いこと言われます
⚠付き合ってます
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そう言い放った悟の表情は酷く冷たかった
とてもその場に居られるような雰囲気ではなく私は逃げるように駆け出した
事の発端は些細なことだった
私はただの窓の1人で彼は特級呪術師
最近、悟の任務量が劇的に増え、流石の悟でも疲れていることが分かり「無理しないで」と言ったこと
数少ない特級呪術師だ
当然、無理をしないといけない任務だってあるはず
それは窓の私でも分かっていた
そう考えながら夜道を1人歩いていた
五条side
あなたが出て行った瞬間から後悔の波が押し寄せてくる
最近は上層部の嫌がらせとかで長期任務ばっかりを入れられていた
僕自身かなり疲れていたのと全然彼女と会えていなかったストレスでイライラしていた
何度目かのため息をつき、次会った時に謝ろうと決意した瞬間に誰かから電話がきた
見るとそれは教え子の悠仁からだった
すぐさま出ると
あまりの衝撃に口調が戻り悪くなってしまった
悠仁との通話を切り、すぐに外へと出て術式を使い探しに行った
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一通り回ってみたがそれらしき人はいなかった
その状況に余計焦りがつのる
すると、少し先にあなたとあなたの手首を捕まえ連れていこうとする男数人を見つけた
それからは考えるよりも先に体が動いていた
あなたside
いいからいいからと私の手首を掴み連れていこうとする男たち
何で今日の私はこんなにも不運なのだろう
諦めかけたその時、その人は現れた
悟は男たちから私を引き剥がし、男たちの耳元で何かを囁いた
私には聞こえなかったがそれを聞いた男は顔を真っ青にして逃げていった
言い終わる前に悟に抱きしめられた
そう言う彼の目には涙が溜まっていた
それから二人で一緒に帰った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!