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第30話

オシャレって難しい。
あなたちゃんside
 んー!おはようございます。あなたです!
今日は有一郎くんと映画に行く日……!
あのときは利奈とも仲良くしていなかったから。
教室でもひとりぼっちだった。
構ってくれる有一郎くんにノリで誘ったんだよね。
 でも、利奈と仲良くするようになっていろんな世界を知ってしまった今……有一郎くんと私だけで出掛けるのって…端から見ると で、デートに思われたりするのかな……ぁああ!!いやぁ!
 有一郎くんとはそんな関係じゃないし!相手もただの後輩って思っているはずだし!そもそも自分にとって年上は恋愛対象外かもしれない。なんか、恥ずかしくない?!年上が彼氏って!!
 でも……オシャレくらいしていこうかな……。
 9月半ばとはいえ、暑い。地球温暖化だ!厚い!暦のうちでは9月って秋なんだって。もう、夏くらい暑いんだよ。
 こんな中途半端な季節のオシャレは難しい。普段そこまでオシャレなんてしないしなぁ。
 ベッドにかわいいかなと思った服を並べてみる。うーん。どうしよう。決まらない。わからない。そもそも、オシャレってなに?
 ジーンズは楽だけどオシャレとなると、違うんだよなぁ。ジーンズジャンパーはいいんだけど。
 もぉ……。昨日のうちに決めとけば良かった。
コンコンコンコン
 誰かが窓をノックした。戸建て三階の私の部屋の窓を。窓をノックできるのはせいぜい2人くらい…………
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カナヲ
あなた!おはよ!
あなた

おはよ!カナヲ

 隣の家に住んでいるカナヲ。通っている学校は違うけれど昔からよく遊んだ仲。可愛くて誠実。
 私が窓を開けるとカナヲは部屋に飛び入ってきた。家と家の隙間が狭いとこんなことだってできちゃうっていう……。
カナヲ
今日はデートなんだって?
あなた

デートじゃないよ!
有一郎くんとはそんな関係じゃないし。

カナヲ
……で?
カナヲ
服が決まらないんだ。
あなた

……そうなの。

カナヲ
いいよ。私が選んであげる!
あなた

ありがとう!

カナヲ
オシャレって難しいよね~
あなた

わかる~

 カナヲは私のウォークインクローゼットをぐるりと見渡して服を手に取ったり戻したりを繰り返している。
カナヲ
相手がどんな服装を好んでいるか
かんがえたことある?
あなた

うーん?あんまりないかな?

 有一郎くんが好んでいる服装か……
カナヲ
有一郎さん、どんな服装が好み?
あなた

……わかんない

カナヲ
そっかぁ……
 ……こういうのって知ってた方が良かった?
カナヲ
清楚な感じでいきますか!
 カナヲは会ったときと比べてずっうっと明るくなったよね。それに、こんなにも優しくなった。
あなた

カナヲに任せるよ!

カナヲ
うん!お任せあれ!