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第32話

彼女じゃないって
 お母さんに「これから出掛けにいくけれどこれはデートではない」ということを分かってもらうのに30分くらいかかった気がする。
 集合場所に10分前についちゃった。早すぎたなぁ。さすがに有一郎くん…いないだろうな。
そうだ。コンビニにでも行こうかな。帰ってくる頃には有一郎くんも来てるだろうしな。
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なーにやってんの
あなた

ふぁ?!

 急に肩をポンと叩かれた。変な声出ちゃった。こんなことをするのは……
あなた

いや、あの、有一郎くん
まだ来てなかったみたいだったから
コンビニでもいこうと思って

有一郎
へぇー
コンビニでなに買おうと思ってた?
あなた

カフェラテでも…って思って

有一郎
そっか
それじゃあ、カフェでも行く?
あなた

え、いいの?!

有一郎
映画まで時間あるだろ?
今日はあなたの好きなように
過ごせばいいさ
 有一郎くんはそういって歩きだした。
 さらさらとした長く毛先がミントホワイトのように美しい髪。キリっとした横顔にふと見とれてしまう。
有一郎
どうした?
あなた

……ううん。なんでもないよ!

 有一郎くんはお洒落しゃれなカフェへと案内してくれた。
あなた

すごいお洒落

有一郎
だろ?俺のお気に入り。
無一郎とよくくるんだ
あなた

そうなんだ

 案内された席はカフェの窓際だった。通行人と目があって気まずい。恥ずかしい。
 メニューを開いた瞬間
あなた

えっ

思わず声がでた。信じられない。
有一郎
どうした?あなた
あなた

ここのカフェ……
すごく美味しそうなんだけど、
お高い……値段が……

有一郎
ふへへ
そういうことなら心配するなよ
あなた

……?

有一郎
俺が払うから
あなた

わ、悪いよ、そんなの!

 有一郎くん、優しいにも度があるよ。
だってここのカフェラテ1000円するんだもの。
いくらなんでも悪いよ……
有一郎
カフェラテだろ?
1000円くらいあなたのためなら
オッケーだよ
あなた

え、でも……

有一郎
すみません!
カフェ店員さん
はい、ご注文ですか?
って有一郎さん!
今日もご利用ありがとうございます!
有一郎
うん。いいの。
カフェラテ1つといつものね。
カフェ店員さん
はい!
彼女さんですか?
あなた

え、あ、あの……

有一郎
まぁそんなところ。
カフェ店員さん
ふふ。青春ですね。
すぐにお持ちいたします。
 ほんとうに常連さんなんだ。『いつもの』ってワードで通じちゃうだなんて。
……っていうか!!
あなた

私、有一郎くんの彼女じゃないし!

有一郎
言うのは勝手だろ?
 勝手って……。私は有一郎くんとそういう関係じゃないし……。
有一郎
それに、
あなた

う、うん

 まだあるんだ。
有一郎
俺はお前が、あなたが、
好きなんだから。
2人でいられる今日くらい
好き勝手させてくれよな
……え
あなた

え、今なんて……

有一郎
……来年になったら言ってやるよ
…………っ~///////