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第28話

恋ってなんだ。
無一郎side
 兄さん……あなたさんのこと好きなんだ。きっとそうなんだ。だから、僕があなたさんの話をしたとき少しフリーズしてたんだ。僕、分かっちゃった。兄さんの首を知らないうちに僕はしめちゃったんだね。ダメな弟だよ、僕は。



 僕はあなたさんのことを好きだっていう我妻が嫌いだ。僕はあなたさんともっと話したい。恋なんだ。恋なんだ。恋なんだ。恋なんてよくわかんないけれど、好きな人を取られたらきっと苦しいんだろう。それが僕はとても怖い。



 この気持ちが恋だとわかってから図書館に通って恋愛小説を読んでみたら必ずあった描写。それが、好きな人をとられたり好きな人が被ったりしたときに悲しくて泣いている描写。僕は自分が悲しい思いをするのが嫌だ。怖い。とても怖い。
 僕はほとんど二人暮らし状態の生活を送っている。クラスではぼっーとしているからほとんど友達がいない。強いて言うならば隣の席の竈門禰豆子さんはたまに話しかけてくれる。僕の心が分かるみたいで悲しいときに頭を撫でてくれる。そして話せないからノートにいろんなことを書いて教えてくれる。LINEもたまにくれる。文だったら読めるしね。
 恋だからって思ってあなたさんを独占しようと思っているのかもしれないな。我妻には悪いことをしまくっているのかもしれない。恋ってよくわかんない。どうしたらいいのかもわかんない。
 よく考えたら我妻ってせんぱいなんだよね。我妻呼びもよくないのかな。
 我妻……先輩とあなたさんが話しているところを見るのが辛い。だからあなたさんを我妻先輩から取ろうとしたりしているのかな。
 恋ってなに、恋ってなに???
 どうしたら恋って恋らしくなるの?
 そもそも恋ってなんなんだ。
コンコン

ノックだ。誰か来た。まぁ兄さんだろうけど。
兄さんには会いたくないな。今は。
有一郎
入るぞ。
はぁ……。