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第44話

見てごらんよ
あなた

なっ……//

 真っ暗だけど!真っ暗なんだよ?!今、ここ屋上だからっ!!……っ!!自分の顔が赤くなっていくのがわかる……。もうやだ……。
有一郎
どーお?キュンとした?
 ランプをつけた有一郎くんが私の顔をまじまじと見てくる。
 そんなにみられちゃ……いや……。
あなた

み、みないで……!

有一郎
ふーん。照れてるんだ
 返す言葉がなくて……もう……どうしたらいいんだろう?好きでもないのに…気にしてしまう…。
あなた

だ、だいたいっ!
キ、キッ、キスは論外でしょっ?!

有一郎
え~でもさ……
 有一郎くんがランプを消した。再び真っ暗になる。
有一郎
上を見てごらんよ空を
あなた

わ、わぁ……

 空には無数の星たちが点々と散らばっていた。
 とても綺麗で見とれてしまう。
有一郎
こんなに無数の星たちがいるなかで…。
そう考えたら俺たちってスッゴク
ちっぽけに思えてくるんだ
あなた

……

有一郎
でも、
俺の描いている夢は大きいんだぜ!
 有一郎くんがクヒヒと笑う。
あなた

…………

有一郎
俺は将来、
あなたって奴と結婚して
素敵な家庭を育みたい
あなた

……ねぇ

有一郎
ん?
あなた

演出やめよう?

有一郎
ぬぁ!
あなた

ここ、屋上じゃないよね?
お部屋だよね?
っていうか外は台風な訳だし。

有一郎
……はぁ…。
 途中から気づいてしまった。台風だよね?今って。満点の星空が広がるわけがない。
有一郎
ロマンチックなことしてみたかっただけ
あなた

……ほんっと、
なに考えてるかわからないよね
有一郎くんは

有一郎
悪かったな
有一郎
ただ、あなたとこのままずっと一緒にいたいなって思って
有一郎
俺……あなたのこと、好きだからさ。
 満点の星空はおもちゃ屋さんでよく見かける『室内星空再現キット』。こんなのすぐわかったけれど。風はクーラーのしわざ。
 有一郎くんはいちいち手の込んだことをする。
有一郎
ごめんな、いちいち手の込んだことして
あなた

……別に

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あなた

嫌いじゃないけど
そーゆーところ