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第42話

考え不足
有一郎side
無一郎
兄さん!あなたにあーんって
してもらっちゃったっ!
有一郎side
……はいはいそーですか
 あなたを家に呼んだのは俺。
明日から台風がくることを知っていたから。運が良ければこの土日にあなたとずっと一緒にいられる機会が訪れるかも……と思ったから。
 すべては思い通りになった。あなたは土日にここに泊まることになったし、ずっと一緒にいられる。でも、頭が回っていなかったことがある……。
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 無一郎がここまであなたにベタベタしていたとは考えもしなかった。
無一郎
ねぇ、あなた!
僕もあなたにあーんってしてあげる!
あなた
…え、あ、でも……
無一郎
だってこれはごっこ遊び。
恋人ごっこだから、いいでしょ?
あなた
ごっこ遊び……いいよ!
無一郎
あーん!
あなた
ハムッ!
んー!おいしい~!
 無一郎のことだから恥ずかしくてなかなか坑道に踏み出せないかと思ったけれど、アイツは意外と賢かった。
 『ごっこ遊び』だから何をしようが関係ない。
だって本当リアルじゃないんだから。恋人がしていることも容赦なくできちゃう。
 クッソ!ここまで、考えていなかった。
 このままじゃあ、無一郎にあなたをとられるのも時間の問題だ。
 女は馬鹿だから簡単に、優しくしてくれる男を好きになることを今日の映画で学んだ。
 無一郎のコレは優しくてくれた以前の問題。付き合っている人と同じことをしてしまっている。
 完全に俺の考え不足だ……!!
有一郎side
な、なぁ。あなた
あなた
ん?どうしたの?
有一郎side
後で話があるんだ