部屋に入るとめめしかいなかった。
阿部「永瀬は?」
目黒「もう、接客しないから着替えて来るって」
阿部「あぁ~前からそうだったな~」
俺がいる日で俺があがるって言うと
毎回永瀬も終わるんだよ
阿部「めめも接客頑張って」
目黒「うん、頑張る」
ほんとにかっこいいよな……めめって
阿部「これ、服ね。」
目黒「ありがと!」
阿部「俺の部屋で着替えてきてもらっていいから、じゃあね」
めめは俺を抱きしめた。
目黒「ねぇ亮平。俺、知らないとこばかりなんだね。亮平の事」
阿部「急にどうしたの?」
目黒「だって、ここで働いてた事も関西に居たって事も知らなかったし」
阿部「めめ……?」
目黒「だから、帰ってきたら亮平の事もっと教えてほしい。どんな事で嫉妬するのか、どんな事でキュンとするのか……全て教えてほしい」
阿部「うん……わかった」
めめは俺から離れた。
目黒「ごめん。やっぱりキャンセル。自分で知ることにする。聞くんじゃなくて知ってきたい」
阿部「うん、めめのそうゆうとこ好きだよ 」
俺はそんな君にキュンとして、そんな君がこーじとか永瀬と話してると嫉妬するの。
そんな事知らないだろうけど
阿部「でも1つだけ、教えてあげる」
目黒「なになに」
阿部「俺が好きなのはめめだけだし、めめしか見えてない。めめの全てにキュンとする」
目黒「ありがと!俺も亮平の全てが大好き」
見つめ合い笑い会う俺たち
その時、ドアが開いた。
永瀬「亮平、帰るで」
阿部「うん、わかった。じゃあね、めめ」
目黒「うん、またね。」
俺は永瀬とカフェを出た
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!