今日はめめとやることなかったな~
めめは早番で俺は遅番だから1人なんだよね。
あっ永瀬に連絡しないと。
阿部「もしもし永瀬」
永瀬「あっ亮平じゃん。行ける日決まった?」
阿部「明日から、2週間休みになった」
永瀬「2週間?!?!ずっと来てくれるの?」
阿部「は?別にいいけどさ」
永瀬「じゃあ決まり。大阪駅で待ってるから」
阿部「わかった。家ついたからまたね」
永瀬「楽しみにしてる」
俺は家に入った。
誰もいない部屋にただいまという。
なんか寂しいな。
こんなに広いのに、使ってない。
めめは永瀬の事どう思うのかな?
めめには1週間って言ったけど2週間近くになっちゃったし
でも生徒めめはめめでこーじとでかけるんだから。
お互い様っちゃそうなるよね。
俺は明日のために荷物を入れ始めた。
めめって永瀬の事知ってるのかな
永瀬って普通に有名だし、こーじの同期
俺と永瀬が知り合いだって知ってるのはこーじだけかも。
あっ電話かかってきた。
阿部「もしもし」
向井「俺なんやけど、」
阿部「こーじ。今、1人なの?」
向井「ううん。めめと大阪行くことになったからどこ行くか決めてた」
阿部「大阪?!マジ」
向井「そうやけど、どうかしたん」
阿部「ちょっとこーじ、めめから離れて電話して」
向井「あー了解」
~♪~
阿部「離れた?」
向井「離れたで。どうかしたん」
阿部「実は俺も大阪行くの。」
向井「じゃあ一緒に」
阿部「それが出来ないの。永瀬のとこに手伝いに行くから」
向井「そうなん。で、それがどしたん」
阿部「めめに永瀬と知り合いだって言ってないから」
向井「うん」
阿部「絶対にバレたくないの。元々関西でやってたって事」
向井「だから、めめが行きたいって行っても連れてくるなってこと」
阿部「そういう事。さすがこーじ」
向井「なるほど……でも俺も行きたかったんやけど」
阿部「じゃあ、その時言って。休みもらうから」
向井「俺が予定してたのは明後日」
阿部「わかった。じゃあ大阪楽しんできてね」
向井「了解。阿部ちゃんも頑張ってな」
どうか、めめと会いませんように。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!