第61話

少しはお手本になれたかな
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2022/06/15 01:12

目黒side









ここからが俺たちの本番だ。









目黒「ところで、今日はどんなシチュエーションでやってほしいの?」









「あっそうですよね。えっと……」









阿部「なんでも大丈夫だからね。」









「だったら……」








その子は阿部ちゃんにコソコソと話し始めた。










「……お願いします」








阿部「OK」








その時、阿部ちゃんが立ち上がって









俺の膝の上に座ってきた。










俺の方を向いて。









阿部「ねぇ……蓮。」









目黒「まってシチュエーションは」









阿部「そんなの知らない。」









阿部ちゃんは俺の頬を触って










Kissをしてきた。









阿部「そのよくわかってないって顔、たまらない。大好き」









目黒「俺も好きだよ。阿部ちゃんのいつもと違う顔」








阿部「阿部ちゃんじゃなくて亮平ね。次、阿部ちゃんっていったらKissするから」









目黒「分かった」









阿部「いい子……」









阿部ちゃんは俺にKissをした。










阿部「呼んでないけど、キスしちゃった。」










目黒「もう……」








阿部くんが離れて、元の位置に座った。









「最高です。ありがとうございます」








阿部「緊張したー」









目黒「なんだったの、シチュエーション」










阿部「あーえっとね。言わなーい」









目黒「何それー」










ラウールが時間を知らせに来た。










ラウ「そろそろお時間です。」









「はい、分かりました」








ラウ「お会計ですが、こちらとなってます」









「ありがとうございます。」










阿部「また来てね!待ってる」









「はい!私、阿部担なので絶対来ます!」









阿部「ありがとーまたね」









お見送りをして、みんながいる部屋に戻る。









深澤「流石だったな」








ラウ「凄い!めっちゃ凄いと思う!いつかはあんな風になれるのかな」









阿部「大丈夫だよ。でもラウールには少し早かったかな。」









ラウ「勉強頑張る!」









阿部「がんばれー」









岩本「阿部も目黒も疲れたろ。次がラストで佐久間とこーじを指名する人だから今日は上がっていいよ」









目黒「ありがとうございます」








阿部「じゃあ、着替えて帰ります。お先です」










お互いの部屋で、着替えて、一緒に帰った。










少しはラウールのお手本になったんじゃないかな

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