第66話

めめには言えてない俺の姿。
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2022/06/22 00:22
目黒side










亮平がいなくなってから









俺は仕事どころじゃなかった。









お客さんの前ではしっかりできるけど










終わった途端に、おかしくなる。









深澤「みんなお疲れ。今日はあがっていいよ」









ラウ「はーい。」









向井「ほな、お先失礼します」








佐久間「行こいこ」









俺も、部屋に戻り着替えて









家に帰った。









目黒「はぁ……大丈夫かな」









ベットに入ってもそう思う。









今、電話したら出てくれるのかな。









でも、こんな時間に電話するのは……









その時だった。








俺の携帯がなった。









誰かなと見ると[亮平]と表示されていた。









目黒「もしもし」









阿部「もしもし、ごめんね。遅くに」










目黒「ううん。声が聞けて嬉しい」









阿部「今はもう家?」








目黒「そうだよ。亮平は?」









阿部「俺は、今、外。家には居ないよ」










目黒「こんな時間に。俺、迎えに行こうか?」









阿部「大丈夫。まだ終わらなそうだし。ごめん。そろそろ行かないと。蓮、大好きだよ。愛してる」









目黒「……俺も」









阿部「おやすみ」










ちゅっという音が聞こえて、電話は切れた。










俺はきっと、阿部くんの知らないところばかりだ。










少しずつでもいいから、阿部くんの全てを知りたい。











阿部side









めめに電話をして、俺は仕事に戻った。









『阿部くーん♡』









阿部「久しぶり。ごめんね、寂しい思いさせたよね」










『今日って急だったけど、この日のために貯めてたの。』









阿部「ありがとう。」










俺には愛する蓮がいる。









でも、こんな感じでお客様の前に立つ時は











そんなの関係ない。








別の人間……になってる気がする。









でも、これからは








こういう顔があるって隠さないで済むんだ










さっきふっかと照に連絡して、今回のことを説明した。








「いいよ」そのような返信だった。









やっとめめに、言える。









この姿も、あるってことに。

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