みんなと話してる最中、俺はある知人と連絡を取っていた。
この人のことは誰にも言ったことない。
関西のカフェのトップの人。
関西の絶対的エース。
阿部「ごめん。ちょっと電話してくる」
ラウ「了解。違うお客さん来たら呼ぶね」
阿部「ありがと」
俺はエレベーターで電話をかけた。
阿部「もしもし」
「もしもし」
阿部「今、休憩中」
「そうなんや。俺も」
阿部「久しぶりにそっち行きたい」
「来いや~。1週間でええから俺のやろ」
阿部「やろってさ。まぁいいけど」
あっ紹介してなかったね。
関西の絶対的エース、永瀬廉です
永瀬「お前とやると一気に上がるんやもん」
阿部「でも、1週間はな……」
永瀬「そこを何とかお願い。やりたいねん亮平と」
阿部「もう……いいよ。考えとく」
永瀬「まじで。ありがと!」
まぁ蓮は……大丈夫かな。
いつも、慣れてるし、大阪まで行ったら会うこともないだろうし。
阿部「久しぶりに長尾くんと道枝くんコンビみたいな」
永瀬「普通に来たらビックリするで」
阿部「なんで?」
永瀬「なんでって。BLカフェのトップ阿部亮平だよ。みんな俺が知り合いって事知らないんやから」
阿部「俺、そんな有名じゃないよ」
永瀬「じゃあ聞くで。他のカフェ言ったことある」
阿部「ある。勉強したいなって思って」
永瀬「その時はTravisJapanとかやろ」
阿部「そうだけど」
永瀬「反応はどうやった?」
お客さんは俺が入ってきて、ビックリした顔はしてたよ。でも俺だとは分からないでしょ
TravisJapanの人達は受付の元太くんが裏に走り込みに行ったことは覚えてる。
阿部「まぁ知ってくれてるんじゃない?」
永瀬「もう、絶対裏ではわぁーーってなってるで」
阿部「なってないよ」
永瀬「まぁ日にち決まったら教えて」
阿部「了解。じゃあ切るね」
永瀬「おう、じゃあまた連絡する」
阿部「バイバイ」
俺がドアを開けたら、目の前にめめがいた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。