阿部side
ずっと前から、この話は進んでた。
お店のみんなには言ってなかった。
深澤「阿部ちゃん、どこ行くの?」
阿部「今日、早退させてくれない?その分休みの日に働くから」
岩本「別にいいけど、」
阿部「じゃあ、お先です」
出ようとすると、後ろから手を掴まれた。
目黒「阿部ちゃん……」
阿部「何?離して」
目黒「どこにも行かないよね」
阿部「大丈夫だから。じゃあまたね」
めめに掴まれてる手を振りほどいて
俺は勝利がいるお店に向かった。
俺の選択は間違ってない……はず。
中島「姫、久しぶり」
阿部「久しぶり、健人。姫はやめてね」
菊池「久しぶりっすね。なんすか?呑みたくなりました?」
阿部「そう言う目的じゃないから。」
中島「何しに来たの?」
阿部「あの話しに来たの。勝利も呼んでくれない?てか、聡ちゃんは?」
菊池「たまたま休みなんすよー。マリウスも休んでて」
中島「勝利呼んできますね。4人で話しましょう」
健人が勝利を呼ぶために、部屋をでた。
菊池「阿部くん、もう答えは出てるんですよね」
阿部「うん、もちろん」
菊池「なんか……考えてることわかる気がします」
阿部「そうかもね。」
健人と勝利が来た。
佐藤「阿部ちゃんー。来てくれたってことは決めたんだね」
阿部「うん」
中島「姫、何呑む?ハイボール?ビール?ワイン?」
阿部「健人が作ってくれるカクテルが呑みたい。」
中島「了解。まってて」
健人がカクテルを作ってくれて出す。
中島「どーぞ」
阿部「ありがとう。」
菊池「あの……答え聞いてもいいですか」
阿部「そうだよね……俺は」
俺は、この店に来て働くのか
それともこのままカフェのみんなと働くのか
問われてるんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。