「おまたせ」
そう言うと助手席に座ってくる
俺のシンメで大好きな人。
その日のために服も買って
勝負服のアニメTシャツを着ている。
『じゃあ出発!』
阿部「おー!」
車を走らせると、隣から視線を感じる。
『なーに阿部ちゃん?』
阿部「いや、佐久間の運転久しぶりだな~って思ってさ」
『そうだね、最近2人で出かけられなかったからね』
阿部「運転、大変だったらすぐに言ってよ。変わるから
」
『それは…………大丈夫かな💦』
阿部「なんだよ。その間」
好きな人でも
阿部ちゃんが運転してるとこには乗りたくない笑
俺をツッコミを入れる笑ってる顔
可愛い。
阿部「あっ佐久間、なんか飲む?」
『おっ何があるのー』
阿部「オレンジあるよ。好きかなって思って」
『ありがとう、ちょうだい』
阿部ちゃんはペットボトルの蓋を取って
渡してくれた。
気遣いの固まり
『うん、うまっ!』
阿部「ほんとに。良かった」
阿部ちゃんは俺の手からペットボトルを取ると
一口飲んだ。
『えっ』
阿部「ん?」
とぼけてる君。
関接
キスだよね。
阿部「どうした?」
『あっいや。美味しいよね』
阿部「うん、めっちゃ美味しい」
『だよね~アハハハ』
本当に、阿部ちゃんって……ずるいよ。
そんな阿部ちゃんに気を取られてしまって
前の車が止まっていることに気づかず
急ブレーキを踏んだ。
その時、阿部ちゃんが俺の方に手を伸ばしてくれた。
いや、これって助手席の人がやる事じゃない。
俺だよ。
顔近いし……/////
絶対俺、顔赤いじゃん。
阿部「大丈夫?」
『うん、大丈夫。ごめん』
阿部「気をつけてよね、気を取り直して。集中して」
『うん、なんか曲流す?』
阿部「ブラザービート流そ、流そ」
その後の車は2人で
SnowManの歌を一通り聞いて
ノリノリで歌っている君を見て俺も自然と歌っていた。