第49話

雨の中、君と一緒。
5,745
2020/04/12 10:34
 それはいつものように
彩からスケジュールを伝えられていた時のこと。
倉田 彩
倉田 彩
んじゃ今日、学校終わったら
そのまま私の家に来て。
あなた
あなた
あ、あの人が迎えに来てくれるのか。

あの人っていうのは、20代ぐらいのよく仕事場へ送り出す為に車で彩の家まで来てくれるマネージャー。
倉田 彩
倉田 彩
、、、ふぅ。
倉田 彩
倉田 彩
(あーあ、昨日徹夜で勉強しすぎた。)
(彩side)


マネージャーをしてることは学校には内緒。
マネージャーと学業の両立はとても難しく、勉強についていけない部分がある。

かと言って夜中まで勉強するのは間違ってたか。。。

なんか目が痛い気がする。
あなた
あなた
彩ー食堂でなんか買ってきてくれん?
倉田 彩
倉田 彩
えー、それぐらいは自分で行って。笑
あなた
あなた
ええやん、
テキトーに買ってきていいから〜
倉田 彩
倉田 彩
マネージャーにとっての適当ってかなり時間使うで。笑
あなた
あなた
えぇー、ほんとに適当でええんよ
倉田 彩
倉田 彩
ほんま、マネって大変なのよ
あなた
あなた
がんばれぇー
倉田 彩
倉田 彩
、舐めてません?笑
あなた
あなた
小説朝まで読んでて夜寝てなくて、、
倉田 彩
倉田 彩
いや、
時間めっちゃ持て余しとるやん。笑
あなた
あなた
小説読むことって無駄やないで〜笑
倉田 彩
倉田 彩
私だってマネージャーやってて
勉強する時間ないから
今日夜徹夜したんに、、


あれ、、




なんだろう、、





倉田 彩
倉田 彩
少しは労わってや、
あなた
あなた
私も私なりに頑張ってんねん、
倉田 彩
倉田 彩
全然やろッ !!
私の時間ないねんで!!!



クラスメイトの視線が集中してる。

そんなことはどうでもいい、、
あなた
あなた
私だって、、頑張ってん…
倉田 彩
倉田 彩
小説に時間持て余してる人に
言われたない!!
あなた
あなた
そんな怒鳴らんくたってええやろ!?
所詮私のことわかってないねんな!!
倉田 彩
倉田 彩
あんたやって私のこと
分かってないやろ!!
長尾謙社
長尾謙社
え、ちょ、やめろて!!
道枝駿佑
道枝駿佑
なにしてんっ!!
胸ぐらの掴み合いになってる中、
道長が間に入る。
あなた
あなた
あんたっ、、もう来んくてええし。
倉田 彩
倉田 彩
じゃあ今日どうやって行くん。
あなた
あなた
電車で行くから。
倉田 彩
倉田 彩
、、あっそう。


私たちが今日交わした言葉は、
これが最後だった。
私は終始機嫌が悪かった。

彩の努力も知らへんで、
何を戯れ言吐いとんだ、って。

それ以上にプロとしてマネージャーにあんな
無駄口を叩いて、強く言ってしまったこと。
私は撮影に行く気になれなくて、

家と離れた方の河川敷にいた。


『お腹が痛いので、お休みします。
ごめんなさい、明日の分を延長してもらって結構です。』

そのメールだけを男性マネージャーに送り、

河川敷に座り込んだ。



、、、、何してるんだろう

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