第78話

元彼
5,068
2020/04/19 11:28
ドンッ








学校の廊下でぶつかったのは、


見覚えのある顔の男。
髪の毛は校則を突いた金髪。

首からぶら下げていたのはチャラチャラとしたアクセサリー。

こういうのを、 " 地雷 " と言うんだろうか。





彼の名前は 赤城裕介アカギ ユウスケ


私の元彼。
赤城裕介
あ、ごめんね〜
久しぶりッ
あなた
あなた
ぶつかってしまってごめんなさい。
では。
赤城裕介
いや待ってよ。冷たくなァい?
スタスタと逃げるように歩く私を、
彼は後ろから話しかけながら追ってくる。
あなた
あなた
、、冷たいも何も、
自分が何したか分かってんの?
赤城裕介
うん、分かってる。浮気した。
だけど今は違う。お前のことが好き。
あなた
あなた
はぁ?馬鹿なの?
私は 見た目のせいで女子から憎まれたり、僻まれたりした。
だから私は一時期、その皆から羨ましがられた自分の見た目が嫌いだった。だから前髪も頑張って目の辺りまで伸ばして、地味な格好をして、

地味な女になりきっていた。
その時に転校してきたのが彼、赤城裕介。

私は彼の席の近くで、
彼の見た目に惹かれて、内面も優しくて。
気づいたら好きになってたから告白した。

だけど私は、彼に釣り合う女の子になろうとは思ってはいた。けれど、
この見た目をまたガラッと変えたら、また女子に僻まれるから、どうしても彼に私の素顔を見せれなかった。

写真でも見せようかな、とかは思っていたけれど
どうせ信じてもらえないから。
そして付き合って2.3ヶ月ぐらいして。
彼が数人の女と付き合っていたことが分かった。



もちろん平手打ちしてやった。←


ちょうどその日かな、ジャニーさんと出会ったのは。

ジャニーズに入って、私は前髪を切って、
髪の毛もちゃんと巻いて。

" いつもの自分 " に戻った。

ジャニーさんが自信をくれたから。



さすがに今回の件も女子は、

『赤城、ほかの女子と浮気してたのに
まさか自分と前まで付き合ってた子が今付き合ってる子達を上回る学校一の美人とか思ってなかっただろうね。笑』


だったり


『赤城手のひら返しされてて草。』






なんて沢山言われてましたね。←


高校からは見た目で女子に恨まれたりしなかったし、むしろ皆きゃーきゃー言うてくれてる。←



赤城は、私を一目見て大きく口を開けていた。

そこから彼がまたやり直そう、と何度も何度も言ってくるようになり、ゆくゆくは高校までついてこられた。



_____この男も、見た目が変わった私だけを
見てやり直したいって思ったんだろう。


前までの私なら、見た目だけで見られるのは1番嫌なこと。




だけど、今の私は違うんだ。


赤城裕介
だから、もう1回、、
あなた
あなた
… 今付き合ってる彼女には、
悲しい思いさせんなよ!(ニコッ)
赤城裕介
(  はいー!!!ダイヤモンドスマイルぅうぅうー!!!←  )
この翌日に彼が金髪を黒に染めあげて
校則の範囲内の格好をして登校してきました。←
女子
え、おまっ、どうした赤城←
赤城裕介
白咲様は〜…
神ですよね。←
女子
あたりめぇやないすか、
白咲ファンクラブ入りましょ。←
こうして赤城裕介は、
白咲ファンクラブの一員となったのであった←

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