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第5話

少女の話。No.5
13
2020/07/24 11:51
きゃははははは!!

女王様の笑い声。

今の遊び道具は、




君だった。




夏休み明けの学校初日。


君は案の定遅れて1限が終わったころにのこのことやってきた。

君は何も知らずに、いつも通りの明るい声で、




「おっはよー!」





って言って


とびっきりの笑顔で教室のドアを開けたんだ。


でも、誰も返さず、ただ憐みの目で君を黙って見つめるだけだった。

異変に気付いた君は、それでも無邪気に

「ね、どうしたの?」

って近くの女子生徒に聞いてたね。

でもその女子生徒は答えず、

どこか悲しそうな目で彼女を見た後

だまって他の友達のところへ行ってた。

君は自分の机を見てすべてを察したんだろうね。

その机の上には、

空の花瓶がおかれていたから。








あぁ、そうだ忘れていた。

1人だけ、笑っている人がいたね。



女王様。



彼女だけが、にやにやと笑っていた。

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