第4話

少女の話。No.4
19
2020/07/23 09:50
君を僕だけのものにしたい。

そう思い始めたのはいつからだろうか。

長かった夏休みも終わり、9月から学校は再開した。

僕はいつも君と一緒に行くけれど

ちょっと間抜けな君は遅刻するだろうと思って先に学校に行った。





このクラスでは、いつも誰かが生贄になって女王様の遊び道具になる。

僕と君はまだなっていないけど、義務のようなものだ。いつかはなるだろう。

女王様は飽き性だから1週間かそこらで遊び道具を変える。その間、女王様の気に障ることをしなければ長引くことはないだろう。

学校につけば、誰一人として教室にはいなかった。

何もすることがないので窓辺の席から外を眺めた。

ここは田舎だ。

高台にあるこの学校は、教室から海や街並みが見える。

海が美しく見えるこの学校は、田舎にある割には人気が高く、わざわざ県外から来る生徒もいる。

朝日に照らされた海がきれいだった。


ふと、窓辺に枯れた花の入った花瓶がおかれているのが目に映った。

夏休み中、誰も水をやらなかったのだろう。

花は萎れて、力なく頭を下に垂れている。

水をかえてやろうと思って、僕は花瓶を手に席を立った。
その時だ。
頭に悪い考えがよぎったのは。

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