俺は家から出てあなたを探した
すると執事と見られる人と女の子が歩いてきた
明らかに男子が苦手と見られる女の子
なんか…羨ましい…
そう感じた
苦手でも傍に居てくれる…それが羨ましかったのだろう
少しの希望を持って俺は丘に登った
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ドアをなんのためらいもなく開けた
ドアに寄りかかり文句を零す
正直敬語じゃないとダメかなぁとも思う
でも別にりぃが気にしてないから良いかなってw
りぃはよく絵を描いている
朝から絵を描いている時はご飯の代わりに飲み物を求める
今日はココアだった
僕のイタズラ心に火がついた
いつも甘いココアをいれていたが今日は苦めのココアにした
りぃのお気に入りのカップには苦めのココアを
僕のお気に入りのカップには甘めのココアを
嬉しそうに飲み始めたが顔をしかめ始めた
飲んでいたココアを吹きそうになりながら僕は大声で笑った
気になったのでりぃの手からカップを取った
そう言って僕はりぃカップに口をつける
苦いはずのココアが僕にはとても甘く感じた
さっきまで苦かったのに…
味覚がおかしくなったのかな…
そう言ってまたカップを交換する
あれ?なんで?
りぃには苦く感じて…
僕には甘く感じる?
そんな変なココアはないだろう
甘いココアを手渡した
そう言って苦いココアを飲む
なぜか甘く感じたココア
その答えに気付くのはまだまだかかるらしい
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。