放課後屋上に行こうか迷ったが、私は結局行かなかった。
屋上に行ったら何されるかわかんないし、どうせ私は空気だから見つかることもそうないと思ったからだ。
すると次の日、生徒会室に来るようにと言う放送が流れた。
私はなんで呼ばれたのか分からなかったが、放送で呼び出されたら逃げるわけには行かないので生徒会室に行った。
そこには昨日の男の人がいた。
男の人の私を見る目が異様に冷たくて怖くなって逃げようと扉に手をかけたが、後ろから抱き寄せられてそれも叶わなかった。
暴れてみるけど男の人はビクともしなかった。
そして抵抗も虚しくまた唇にキスをされた。
舌が私の口に入ってきて追いかけ回される。
腰元がゾワゾワして足がガクガクしてもう立っているのも辛かった。
すると男の人はそれを察したかのように
そう言って生徒会室のソファに押し倒された。
私は恋人なんてできたことは無いのでこういう行為も初めてだ。
味わったことの無い感覚がいっぱい襲ってきて泣いてしまった。
すると男の人はため息をついて私から離れた。
うんうんと頷くと
昨日のユンギ先輩の血の味を思い出して思わず声に出して言ってしまった。
はっと気づいて口を抑えた時にはもう遅くて
そう言われてビクッと反応してしまった。
するとユンギ先輩は安全ピンで指をさした。
そこからは綺麗な血が流れた。
すっごく美味しそうな匂いが私を誘惑する。
朝ごはんを食べてない私にとってその匂いはあまりにもきつくて気づいたらユンギ先輩の指を舐めていた。
ユンギ先輩は驚いていたけど私はきにもしてられないくらい夢中で血が止まるまで舐めていた。
ユンギ先輩は私の頭を撫でながら
血を舐めてしまった以上もう言い訳もできなくてコクリと頷いた。
そう言うとユンギ先輩が
すると6人の男の人たちがゾロゾロと入ってきた。
エッと驚いていると
終わった。
吸血鬼はバレたら引っ越さないといけない。
お母さんにどう説明しようかなと考えていると
と困っているとメガネをかけた男の人が
そう言えばなんでユンギ先輩も私の名前を知ってたんだろと思って聞くと
なんとか話を誤魔化したくて
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!