第10話

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2018/09/02 14:37
案の定遅刻して先生にこってり絞られました。

教室に入ると、そういえばいなかったんだーと昨日の女子達が嫌味ったらしく言う。

少し気分が悪くなったが無視していつもの如く顔を伏せた。

すると背中をとんとんと誰かに叩かれた。
ふっと顔を上げるとそこには生徒会副会長のジン先輩がいた。
ジン
あなたちゃんおはよ!!
遅かったねー??
なんてにやにやしながら話しかけてきた。
昨日の女子達が凄い目付きでこちらを睨んでることにジン先輩は気づいてない。

どうしようか迷って私は
あなた

トイレ行きたいので失礼します。

そう言って逃げようとした。

しかしジン先輩は私の腕を掴んで
ジン
あっちょっと待ってよ!!
あなた

なんですか?

と少し冷たく返すとジン先輩は私の腕を掴んで抱き寄せた。

すると耳元で
ジン
お昼絶対生徒会室来てね!
絶対だよ?あなたちゃん
言うことだけ言って去っていってしまった。

昨日の女子達に今日殺されるなぁと思ったら案の定私の方に睨みながら近づいてきた。

しかしちょうどチャイムがなり取り敢えずこの休み時間はなんとか乗り切れた。

そして退屈な授業が終わりお昼休み。
私は女子達が話しかけてくる前に走って外に出て生徒会室に直行した。
ジン
あっきたきた!!
あなた

はぁぁぁ今日は何の用ですか?

ナムジュン
ごめんね、
あなたちゃん何か嫌なことは無いかなって思って
あなた

急にどうしたんですか??

ナムジュン
あー…
言葉につまるナム先輩を見てなんとなく察しがついた。
あなた

あっ!分かりました
もしかして私がお腹すきすぎて死にそうになってると思ったんですか?

テテ
ちっがーう!!!!
昨日さ女の子に呼び出されたりしてない?
あなた

えっなんで知って…

ジン
やっぱりね、
ホソク
自分たちで言うのもなんだけど僕達モテるからさもしかして、ってユンギ先輩がね!
ユンギ
昨日も保健室に逃げようとしていたしな
それを聞いてユンギ先輩って観察力があるんだなと思ってユンギ先輩の方を見ると先輩と目が合ってしまった。すると昨日の行為が鮮明にフラッシュバックされて恥ずかしくなった私は、勢いよく下を向いてしまった。

するとそれに気づいたユンギ先輩が可愛らしい歯茎を見せて笑っていて何故か胸がキュンとなった。
ジミン
昨日女の子達に何言われたの?
そう聞かれて正直に答えようかなと思ったけどなんだか気が引けしまって
あなた

少し忠告されたくらいで特には何も言われませんでしたよ

と咄嗟に嘘をついてしまった。
ジミン
そう?ならいいんだけど、
ジン
あーーー!!!じゃあさっき教室で話しかけない方が良かったよね、ごめんね
あなた

全然いいですよ 笑
それよりお腹すいたのでご飯食べましょ

そう言ってお弁当箱を広げた。
するとテヒョン先輩がすんごい笑顔で
テテ
ふふーん!!今日は僕の血を飲んでよ!
と言ってきたので
あなた

怖くないんですか?血を吸われるんですよ?
キモくないんですか?

グク
別に人間がご飯を食べることと同じだろ?
だから別にキモくはない。
ホソク
そうそう!!
それにもし吸われすぎてもあなたちゃんならいいかな?なんてね 笑
あなた

やっぱり変な人達ですね 笑

そう言うと失礼なとか言っていたけど華麗にスルーしてさっさとお弁当のご飯を食べ始めた。
テテ
ねーーーーだーかーらー俺僕の血飲んで
とあまりに必死な形相で言うのでありがたく頂こうと、首筋に触れた瞬間ユンギ先輩に腕を引っ張られた。

急なことでふらついた体はすっぽりとユンギ先輩の腕の中に収まった。

そして少しテヒョン先輩を睨んで
ユンギ
こいつは俺の血しか飲めないんだよ。
テテ
えーそんなのわかんないじゃん!
そう言ってまたまた手を引っ張られたまま屋上に連れていかれた。
あなた

急にどしたんですか?

ユンギ
あなた

あの何か言って……

そう言い終わる前にユンギ先輩に正面からきつく抱きしめられた。

そして
ユンギ
簡単にほかの男の血を飲もうとするなよ。

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