第12話

十二
172
2022/10/06 01:25
木崎 可子
時空の歪み…?
木崎 可子(初代?)
そう。
木崎 可子(初代?)
この世界にはね、いろんな力があるんだ
木崎 可子(初代?)
魔法だって、本当は存在するんだよ?
クスッと笑いながらそういう

感心してる場合じゃないけど、なんかすごい

ちょっと使ってみたいなって思ったのは内緒で…笑
木崎 可子(初代?)
妖怪がいるから妖力が存在する
木崎 可子(初代?)
負の感情が存在するから、呪いがある
木崎 可子(初代?)
この世界は、いろんな力で溢れてるんだ

力…

でも、もし時空の歪みが発生したとして

そこに入る力が、私たちにあるとは思えない

実際、今までそういうことが起きたことないし
木崎 可子(初代?)
……人間も、気づいてないだけで意外に力を持っていたりする
木崎 可子(初代?)
私たちもそう
木崎 可子(初代?)
私たちは、“呪い“でしょ?
木崎 可子
呪い……

……なんか、わかった気がした

私の考察が正しければ

私の持っている“呪いの力“を利用して

世界が崩れる際に生じる“時空の歪み“に入ることができるのでは…?
木崎 可子(初代?)
……正解かな
木崎 可子(初代?)
ここの世界の私は頭いいな〜笑

微笑みながら、私に近づいてきた
木崎 可子(初代?)
なぜ世界が壊れるか
木崎 可子(初代?)
原因は、さっきも言った通り最初の私
木崎 可子(初代?)
この世界は、ある神社によって守られていたんだ
木崎 可子
神社……?

神社ならたくさんあるけど……
木崎 可子(初代?)
家の近くにあるでしょ?
木崎 可子(初代?)
神社
木崎 可子
うん……あるけど、まさかあの神社……?!
木崎 可子(初代?)
そう

びっくりした

まさかめっっちゃ近くに世界を守っている神社があるなんて……笑
木崎 可子(初代?)
あの神社には、大きな岩があるの
木崎 可子(初代?)
行ったことあるかもしれないけど
木崎 可子
一応……小さい頃七五三とかで行ったことはある
木崎 可子(初代?)
そうなんだ

確か……その岩って、縄が巻かれてたよな……

縄を切るなって看板立ってたっけ
木崎 可子(初代?)
………もし、縄を切ってしまったらどうなると思う?
木崎 可子
っえ?

まさか……
木崎 可子(初代?)
そう、最初の私は切ってしまった
木崎 可子(初代?)
それが原因で、世界が力を保てなくなった
木崎 可子(初代?)
そして、最初の世界は消滅
木崎 可子(初代?)
切ってしまった最初の私は、償いとして繰り返す世界を作り出したの
木崎 可子
償い……って、
木崎 可子
自分勝手すぎじゃ、
たった1人の

たった一つの過ちで世界が崩れ

その償いのためだけに、何度も壊されて作り直されているなんて…
木崎 可子(初代?)
……私も思うよ
木崎 可子(初代?)
でも、もう戻れない
木崎 可子(初代?)
もう、続けないためにも、この世界で終わらせる

そっか……

……あれ?

じゃあ、来さんの力はなんで…?
木崎 可子(初代?)
……来くんの力は、いわゆるバグ
木崎 可子(初代?)
未来が見えるのは、繰り返されている世界での、前の記憶
木崎 可子(初代?)
つまり、未来を見ているのではなく、言い換えれば過去を見いているってことよ

……バグ、か

私たちのせいで、こんな………

そう考えると、今にも吐きそうになった
木崎 可子(初代?)
………挫けてる時間はないの
木崎 可子(初代?)
鬼畜なのはわかってるけど、本当に
木崎 可子(初代?)
世界が崩れるまで、残り半年
木崎 可子(初代?)
半年後、あの岩の縄が勝手に切れる
木崎 可子(初代?)
それを、止めに行くの
会話多いですねごめんなさい💦

プリ小説オーディオドラマ