※戦争表現(?)注意
未来の来さんが眠っているけど、もう食べちゃおうということで
いただきますをして食べ始めた
なんて他愛のない会話をする
なんだか雰囲気があたたかい
そんな中、おばあさんが話しかけてきた
困惑している私
すると未来の私が
すごい、すぐにその場を取り繕えた
感心してると
遠回しに、私たちに名前を教えてくれたんだ
すごい、そんなことまで考えてるんだ……
ぽんぽん会話ができるのはほんとすごいな……
未来の私を見ていたが、
ふと、おばあさんの方を見る
すると、がんっと頭を殴られたように
記憶が流れ込んできた
油断してた、忘れてた
見たくない、見たくない………!
そう思っても、見えてしまった
鳴り響く、警報音
一人の少女と、若いお母さんのような人が2人
火に包まれていた
『お母さん、お母さん……!』
『美代、先に行ってちょうだい、お母さんは大丈夫だから……!』
『やだ!お母さん、お願い一緒に来て……?』
『ッ…………、いいから、早く行きなさい!!!』
『絶対、後から追いかけるから……!』
『絶対、絶対だから………!』
少女は走ってその場を去った
そして場面が切り替わる
『おかあさん……?おかあさん……?』
火が消えた街の中
さっきの少女が、同じ道を戻る形で歩いていた
お母さんと呼ばれる人と分かれた場所
『ッ……………!!』
そこにあったのは
骨だけだった
気持ち悪い
見たくなかった
吐き気がする
怖い、怖い、怖い……!
それに気づいてくれたのか
と言ってくれた
と言って、おばあさんは去っていった
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。