第6話

# すれ違い
1,599
2018/08/11 11:44
結局あの日以来お隣さんに会えてない





扉が閉まる音が聞こえるから居るのは分かる


お礼を言いに部屋まで行こうかなとも考えたけど


それはそれで迷惑かなって思って





結局お礼は言えてない











うーん、どうしよう




時計を見ると





19:30








あ、そろそろご飯作んなきゃ

私はそう思い立ち上がる









ガチャ



あ、お隣さん 帰ってきた…?



いや、この時間だからきっと今から出かけるんだろう




よし、チャンスだ!


そう思って私は急いで玄関に向かう








ドアを開けると丁度お隣さんが通り過ぎる







あの!


とりあえずそう声をかける

お隣さん
お隣さん
はい?


私の呼びかけに振り向くお隣さん







え、ど、どうしよう






急にありがとうございましたって言うのは変だよね






黙っているとお隣さんが首を傾げる






それを見て私は余計に焦る










よ、よかったらご飯一緒に食べませんか!

プリ小説オーディオドラマ