そう言って私に寄りかかってくるユンギさん
そう言っても へへ って笑うばかりのユンギさん
今日はまたユンギさんが急にお酒を持ってきて2人で宅飲みをしている
小さくそう呟くと
“ んでだよ、 ”
ってケラケラ笑われる
そう言ってまたお酒を開けようとするから
私は慌ててそれを止める
前は嫌そうだったのにさ
私はお酒を片付けながらそう思う
前はこんなに飲んでなかったのに
絶対なんかあったでしょ
ユンギさんを横目で見ながら私はお皿を洗う
“ お酒なら出さないですよ ”
そう言うと
“ それもだけどさあw ”
ってユンギさんが笑う
…え?
い、今…好きって???
え、えええ!?
このタイミングで寝る!?
ユンギさんを見ると目を瞑っていて
気持ちよそうな寝息が聞こえる
私はその場にしゃがみこむ
ユンギさんのバカ
冗談なんて言わないでよ
調子狂うじゃん
そう私はユンギさんが好き
そんなこと言われたら期待しちゃうじゃん
気持ちよさそうに眠るユンギさんを
少し睨みながら私はそう思った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!