アレから、友達と別れ。
奏と、水月の2人で家の方向へ歩いていた。
一言も、喋らずに。
沈黙の中、奏が口をひらく。
話しながら歩いて居ると。
2人が分かれる、道に着いた。
行こうとした水月の腕を。
奏が、つかむ。
奏は、腕を引いて。
誰にも見られないように、路地の影に行く。
2人は、夢中でキスをする。
それから、3ヶ月。
毎週の様に、していたセックスを1度もしなかった。
奏の、アメリカに行くための支度が忙しく。
慌ただしい3ヶ月が過ぎ、
高校の、卒業式をむかえ。
1週間後。
奏が、アメリカに行く日が来た。
空港に、奏の両親。水月、水月の両親が見送りに来た。
飛行機に乗る。時間がせまる。
その時。
2人は、トイレにつく。
奏は、水月の腕を引いて。
個室に入り。
キスをする。
そして、唇を離す。
そして。
奏は、アメリカヘ旅立った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!