⌯ｶﾞｼｬﾝ!!

私は落とし穴へ 吸い込まれてしまった

吸い込まれた、というよりも､､､




足枷を引っ掛けられて『引きずり込まれた』が 1番正しい表現なのかもしれない。

落ちた衝撃で 足をひねってしまった みたいだ。


左足首が 赤く腫れているのが 暗闇でも分かる

この声の主は､､､

もう私目線は分かりきっている。

『知ってますよ。』

鎖鎌を構え、金属が擦れる音が 鳴り響く。






―――やっぱり しぇいどさんは人狼だ。

そしたら やることは1つ。






覚悟を決めて やるしかない。

私の叫び声は しぇいどさんの命とともに、暗闇へ 融けていった。




武器（スキル）で しぇいどさんを斬ったのだ。

そう、これでいい。

掃除屋として 雇われている 以上、仕事が
できないといけない。






ただ､､､

罠から出る方法は わからない。

　――ニグside――

うまく うたいさんが暴れてくれている。

目の前にいるのは しぇいどさんと あなた。





かたや恋人、かたやご主人である。










ただ―――

⌯ｶﾞｼｬﾝ!!

罠にかかったのは あなただった。

さらに 様子を見ていると､､､

叫び声とともに しぇいどさんを キルしていた。




てことは、あなたは 掃除屋 で確定ということ

このまま うたいさんに キルされるとまずい。

　――あなたside――

上から誰かが覗いている。

そう言いかけたとき、穴へ降りてきた。

やっぱり ニグ（お兄様） だった。


私の兄は 白犬だったのだ。






でも、信じたくはない


白犬なんて、そんなはずは､､､

そう言いながら 罠から開放してくれた。



慣れた手つきで 足枷をほどく。

結局 ニグの家へ 連れ込まれてしまった。

足首は見事に腫れている。

―――バレていたか。

そんなことを 話しながら、鎮痛剤を飲んだり 包帯を巻いたり､､､



何だかんだ お兄様にお世話になった。

お兄様の お隣さんは うたいさんである。



危ないが、どっちみち どちらかがお墓になったら 結局はどっちもお墓になる。





そしたら ここに居ても問題ない気がする

体が熱い。



熱でも出ただろうか

そう言いながら 私の頬に手を当ててくる



体温を確認しようと したんだろう





と思ったが､､､

綺麗に 顎クイ の状態になっていた。


正面から見ると 意外とかっこいい顔を している

私の心を 待つことなく、優しく唇をつけられた



短かったから良いものの、もし長かったら､､､

やっぱり考えないでおこう。

昔から変わらず 性格が悪い。


さすがは兄妹 といったところだろうか。

ほくそ笑むと こう続けた。

媚薬、なんかヤバいやつだ。



私は知っている。この流れで何をされるか､､､

兄に襲われるって聞いてないんですけど