前の話
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森の中_
?_「ごめんなさい……_」
あなた「ぁぅ?」
……………
シーンとした空気に大きな鳴き声が森の中に
響き渡る
その声に駆けつけた何か_
??「………捨てられたのですね」
森の恐れで生まれた 心優しき呪霊がそっと言葉を発す…
やはり人間は冷酷だ…
ザァ……ァ……
綺麗な色とりどりの花
沢山の生き生きとした木
その中に居る人間と呪霊
あなた「花御様ーーッ!!!」
花御「?どうされたのですか?」
あなた「人間の住んでる場所に行ってもいい!??」
花御「いつも言っているでしょう、私がいない時はダメだと」
あなた「ぅ…!ぅぅ…だってさぁ…!!」
花御「はぁ…それよりも今日のご飯を集めに行きましょうね」
あなた「はぁ…い…」
1分後
カサカサ…サ…
あなた「はぁ!!凄い…果物いっぱいだねぇ!花御様!」
花御「そうですね、あなた」
色とりどりの果物に、目を輝かせるあなた
あなた「おいしそう…」
花御「…食べていいですよ」
あなた「やったぁ!」
ある日のこと」_
あなた「…暇ァァッーー!!」
頬をぷっくりと膨らませ、不機嫌そうに言うあなた
あなた「…!そうだ!!ふふっ!花御様が悪いだからねっ!!」
そう言うと 目を輝かせ 森の中から出るあなた
あなた「…!すごいっ!!人間の世界ってこんなに凄いんだ!!高いやつとかもあるー!!!何これっ!!」
それを見ていた高校生
??「…ねぇ…悟」
??「……いまさっきまで呪霊と居た痕跡がある…よし聞くか」
??「そうだね、」
??「なぁガキ」
ガシッと手を無理やり掴む 知らない人
あなた「ひっ…」
??「なんでお前に呪霊の痕跡がこびりついてんの?なぁ」
あなた「ぇぁ…」
??「おい…!あまり怖がらせるな…」
??「大丈夫だからね、」
あなた「や、…いや!!」
誰か…助け…
ヒュンッ……
あなた「へ?」
花御「だから行ったでしょう…人間のところに行ってはダメだと、」
あなた「ご、ごめんなさぃ…!!!花御様ッ…!!」
??「くそっ!!逃がした!!」
??「逃げるのがはやい…追いつけそうにないな…」
??「くそが…」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!