第9話

9話
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2023/05/11 11:00
渡辺side
翔太「おう、ありがとうな。」
ふっかがどうして俺達にあなたちゃんのことを隠してたのか。

ふっかが言っていた理由はなんか違う気がしてた。

俺らは前のグループからずっと一緒にいる。

付き合いも長いから分かるんだ。

あいつが本心じゃないこと言ってるって。

話してる最中、ずっと気がかりだった。
辰哉「…やっぱり、なべには隠せないね…。笑」

翔太「付き合い長いんだから、分かるよ。」

大介「俺らも、何となくそんな感じはしてたしね。笑」

亮平「うん。笑」
やっぱり、他の奴らも分かってたんだ。

ふっか、お前が思うほど俺らも鈍くねぇからな?
辰哉「ねぇ、なべ。」

翔太「なに、そんな顔して。笑」

辰哉「俺さ、今この道作って、歩いてて、良いのかな。」

翔太「…何言ってんの?」

辰哉「いや、皆とこうやって活動してるの楽しいし。先輩たちも皆優しくて、毎日凄い楽しいよ。でもさ、本当にこのまま行っても良いのかなって。」

翔太「……お前さ、この前阿部に言ってただろ。」

辰哉「え…?」

翔太「“Snow Manが駄目だったらジャニーズ辞める”って。」

辰哉「聞いてたんだ……。」

翔太「聞こえちゃったんだよ。」

辰哉「………。」

翔太「Snow Man、まだ駄目じゃ無いだろ。まだ分かんないじゃん。」

翔太「本当に終わりになるまで頑張ってみようよ。」

辰哉「…うん。でも、俺の中でこれ以上はって思ったら…」

翔太「辞めてもいい。それはお前の自由だ。でも、そんなこと思わせるつもりねぇから。そんなこと思う暇も無いぐらい、お前のこと楽しませてやる。」

辰哉「…うん。ありがとう。」

翔太「…お前が居なくなると俺らが困るからな。笑」





3年ぐらい前、こんな話をした。

この時、ふっかはあなたちゃんのことで悩んでたのかもしれない。

あなたちゃんがこれから生活していくのに、俺だけこんなんじゃ駄目だって思ってたのかもしれない。

でもさ、俺らはお前が居ないと元気でないんだよ。

何回もぶつかって、喧嘩ばっかりしてきたけど、俺らにとって、何よりもかけがえのない存在なんだよ。
『あの…渡辺さん…。』

翔太「ん?どした?」

『辰哉くんが皆さんに隠し事をしていたのは…。私のことを隠していたのは、辰哉くんなりの優しさなんだと思います。』

辰哉「あなたちゃん…。」

『だから、理由を聞いても責めないで下さい。お願いします。』
あなたちゃんはそう言って深く頭を下げた。

とても子供には見えない。

ふっかが教えたのか、それとも実の親の前ではいつもこうだったのか。

そんなことは分からないけど、あなたちゃんの本心だって事は流石の俺にも伝わった。
翔太「分かってる。ふっかを責めることは絶対にしないよ。」

『…ありがとうございます。』
あなたちゃんの声が少しだけ子供らしくなっている気がした。

やっぱりまだ子供なんだ。

そんな可愛らしい一面を覗けた気がした。












どうも、作者です🙇

更新遅くなり、大変申し訳御座いません🙇

しばらく、更新は3,4週間に1回になってしまうと思います。

楽しみに待っていた方には本当に申し訳ないです。

他の作品の更新頻度も落ちると思います。

迷惑をかけてしまい、本当にごめんなさい🙇

次のお話しも楽しみにしていて下さい。

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