第5話

第2章『参加者』【1】
58
2018/03/27 21:42
帰宅後、すぐに出された課題を終わらせた。
その後は小説や漫画を読んでいたが、やはり落ち着かない。
そう思っていたところで、晩御飯だと呼ばれた。
漆原 神楽
お父さん
神楽、どうかしたのか。いつもより静かだな
漆原 柊
…姉さん、僕今日いいことあったんです! 綺麗な石、姉さんにあげます!
漆原 神楽
…柊、ありがとう。本当に綺麗だね
漆原 柊
でしょ!
漆原 神楽
お父さん、もしもの話、聞いてくれる?
お父さん
…言ってみなさい
漆原 神楽
私が学校に行く途中、白猫と黒猫が飛び出してきて、変な紙を拾った。そして、捨てて学校に行って、机の中に花束があった。その花の中の一つで怪我をして、保健室に行き、出ると学校に行く途中に拾った紙と同じようなものがあって…変なことが書かれていた
お父さん
花束に、なんの花があったんだ
オニユリ、嫌悪。
アザミ、復讐。
アネモネ、嫉妬のための無実の犠牲。
アイビー、死んでも離れない。
オトギリソウ、恨み。
ガマズミ、無視したら私は死にます。
スノードロップ、貴方の死を望みます。
リンドウ、悲しんでいる時の貴方が好き。
ワスレナグサ、私を忘れないで。

ダリア、裏切り。

きちんと花言葉も言った。
紙に書かれていたことは言っていない。
夜に出れなくなってしまうから。
お父さん
なんだそれは…
漆原 神楽
怪我したのはアザミの棘が刺さったせい。あ、ご馳走さま、もう寝るね
漆原 柊
姉さん、おやすみ!
漆原 神楽
おやすみ、柊
リビングの扉を開け、階段を登った。

【20:42】

自分の部屋に入ると、ベッドにダイブした。
早く準備しないと。

以外とすぐに準備は終わり、暇になってしまった。

【20:57】

まだ一時間ほどある。
学校までずっと歩いて行けば…十七分ほど。
学校まで走って行けば…多分、十分ほど。
少し、寝るか…。
スマホの目覚ましを設定する。

【21:30】

枕の隣に置いて、目を閉じる。
意識はすぐに暗い闇に落ちていった──。

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