無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

60
2018/03/25

第2話

第1章『花言葉』【1】
最初、世界には何もなかったそうだ。
一度終わって、また始まった。
私達は、一体なんなのだろう──。

幸せは、永遠に続かない。



目を開けると、白い天井が見えた。
スマホの目覚ましが鳴って、五月蝿い。
まだ鳴っている目覚ましを止めて、驚く。

【7:24】

しばらく固まって…ハッとする。
漆原 神楽
ヤバい、遅刻だあ!
急いでパジャマを脱ぎ、制服に着替える。
髪を整えて、ヘアゴムを手首に通し、鞄を持って階段を降りた。
漆原 神楽
お母さん、どうして起こしてくれなかったの!
お母さん
何度も起こしたわよ。ほら、お弁当。走って行きなさい!
漆原 神楽
はーい! 行ってきまーす!
靴を履き、玄関の扉を開けて走りだす。
同じような服を着た人は、一人もいない。

いつもと同じ、普通の朝。
けど、何かが違うような──。

何を言っているのか、自分でもわからない。
ただ、何かが起こる前触れのような、そんな気がした。
簡単に言えば、嫌な予感がする。

急に猫が二匹飛び出してきた。
二匹の猫…白猫と黒猫はすぐにいなくなり…残ったのは黒い紙。
赤い字で、こう書かれていた。

〈おめでとう。君は数人のゲーム参加者だ〉

おめでとう? ゲーム参加者? どういうことだろう。
黒い紙を捨てて、また走りだした。

その後ろで、捨てられた黒い紙は猫の形になり、動きだした。



鐘が鳴ってしまった。
もう、完全に遅刻だ。
茂木 弘幸
漆原 神楽…漆原? いないのか?
漆原 神楽
はいっ! はいはーい! いますいます、おはようございます!
茂木 弘幸
朝っぱらから元気だな…
自分の席に行き、椅子に座る。
鞄を置いて中身を取り出し、机の中に入れようとすると何かが入っていた。
針のようなものが刺さり、痛みに顰める。
漆原 神楽
痛っ…
取り出して見ると、それは花束だった。

オニユリ、アザミ、アネモネ、アイビー、オトギリソウ、ガマズミ、スノードロップ、リンドウ、ワスレナグサ。
そして、ダリアの入った花束。
刺さったのは、アザミだったようだ。

オニユリ、嫌悪。
アザミ、復讐。
アネモネ、嫉妬のための無実の犠牲。
アイビー、死んでも離れない。
オトギリソウ、恨み。
ガマズミ、無視したら私は死にます。
スノードロップ、貴方の死を望みます。
リンドウ、悲しんでいる時の貴方が好き。
ワスレナグサ、私を忘れないで。

ダリア、裏切り。