第34話

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2020/03/02 12:35
不死川実弥
不死川実弥
あなた







自分たちの屋敷へ着くと


玄関入るなり


師範にそう呼ばれ


顔を向けると

腕をひらげてくれていたので


私は思いっきり抱きついた





あなた

師範
大好きです

不死川実弥
不死川実弥
わかってらァ
俺も……好き、だ






何故かぎこちない喋り方で……
あなた

師範
緊張してます~?






からかうように言い抱きついたまま顔を上げ


師範の顔を見てみると





顔を真っ赤に染めていて




私が見上げていることに気づくと



咄嗟に顔をそっぽ向け











あなた

師範……、かわいい

不死川実弥
不死川実弥
……るせぇ…
















それからしばらく師範の胸に顔を埋め
抱きついていると







師範が急に あ、 とかいうから


何かあるのかと思いもう一度顔を上げると
あなた

……ッッ








キスをされた。










舌が重なり合い


息が苦しくなる







あまりに気持ちよくて




足が震え始め、しばらくすると力が抜け


その場に
ストンと落ちてしまいそうになった瞬間





私の足の間に師範の足が入り込み







不死川実弥
不死川実弥
どしたァ……


…最近してねぇから
感じやすくなったかァ?






そういい私を抱え




寝床へと行き






そのまま優しく布団に降ろされ
不死川実弥
不死川実弥
久々だなァ





そういい私をじっと見つめる
あなた

ちょっと…そんなに見られたら…
緊張します…ッッ

不死川実弥
不死川実弥




私の言葉を無視し





自分の服を脱ぎ出した師範







上半身だけ脱ぎ



私の腕をとり



自分の胸あたりに私の手を持ってき
不死川実弥
不死川実弥
分かるかァ







手に感じるのは



師範の心音で……
不死川実弥
不死川実弥
俺も、すげぇ緊張してる……

お前を抱きたくても
抱けなかったからよォ












その一言を最後に






師範は優しく行為をしてくれた。









今までとはまた違った






優しい抱き方で。












心が締め付けられるほどに








愛おしくてたまらなかった。















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