それから数日経ったある日
師範は柱会議に行かれるため
付き添いとして
御館様の屋敷の前まで一緒に行くことになった
今日もいい天気だなあ……
私達が住んでいる屋敷から
御館様の屋敷までは少し距離があるため
いい散歩になる。
そう言って師範は屋敷の中へと入っていった
あまり時間もかからないとのことだし
すぐそこにある河原で座っとこうと思い
歩いていると
ちょうど屋敷へ入る手前くらいで
声をかけてくれて
すると
私のすぐ近くまできて
今から言うことは不死川には内緒な?
そう前置きして
あの、師範が
私のいないところで
そんなことを言ってくれていたとは……
素直に嬉しい
……嬉しすぎるッッ
てか、まず
そんなことをわざわざ言ってくれている
師範が
愛らしい……ッッッッ
1人嬉しく悶えていると
宇髄さんに
すんごい目で見られて
さすが元忍の宇髄さん
一瞬で居なくなった……
することも無くなり
河原へと向かう
緑に囲まれていて
すごく落ち着く
せせらぎの音が
なんとも心地よくて
居心地がよかった
近くに木があり
そこに落ちている葉っぱを取り
船を作って
浮かせてみたり
石を投げて水切りをしてみたり
水に足をつけて黄昏てみたり……
……
すぐ終わるって言っていたはずだけど
結構長く感じて……
空はもう既に
オレンジ色になりかけていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。