第3話

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9,877
2020/02/07 07:24
不死川実弥
不死川実弥
おい、行くぞォ
それから数日経ったある日





師範は柱会議に行かれるため


付き添いとして


御館様の屋敷の前まで一緒に行くことになった





今日もいい天気だなあ……




私達が住んでいる屋敷から

御館様の屋敷までは少し距離があるため



いい散歩になる。









不死川実弥
不死川実弥
ちょっとここで待ってろォ
あなた

はい!!!!

そう言って師範は屋敷の中へと入っていった


あまり時間もかからないとのことだし


すぐそこにある河原で座っとこうと思い

歩いていると
宇髄天元
宇髄天元
よぉ
あなた

あ!!!!
宇髄さん!!!!!!
こんにちは!!!!!!



ちょうど屋敷へ入る手前くらいで

声をかけてくれて




宇髄天元
宇髄天元
たしか
不死川の継子のあなただったか?
あなた

はい!!!!!!
お世話になっております!!!!!!

宇髄天元
宇髄天元
派手に元気がいいなあ!!!!
……不死川の付き添いで来たのか??
あなた

はい!!
師範が誘ってくださったので
ついてきました

宇髄天元
宇髄天元
ほう。
不死川は、やけにお前には甘いなあ
あなた

……そうですか?
めちゃくちゃ稽古厳しいですよ…??




すると


私のすぐ近くまできて



今から言うことは不死川には内緒な?


そう前置きして
宇髄天元
宇髄天元
あいつ
結構柱で集まった時
お前の話ばかりしてるぞ。
あいつは凄い奴だ。とかな
ご飯食べてる姿が愛らしいとか、な
あなた

ほ、本当ですか!?




あの、師範が


私のいないところで


そんなことを言ってくれていたとは……






素直に嬉しい


……嬉しすぎるッッ



てか、まず



そんなことをわざわざ言ってくれている



師範が




愛らしい……ッッッッ









1人嬉しく悶えていると



宇髄さんに


すんごい目で見られて
宇髄天元
宇髄天元
もう行くぞ
浮かれすぎて怪我すんなよ

じゃあな
あなた

ありがとうございました!!!!!!





さすが元忍の宇髄さん


一瞬で居なくなった……














することも無くなり


河原へと向かう




緑に囲まれていて

すごく落ち着く





せせらぎの音が


なんとも心地よくて



居心地がよかった





近くに木があり


そこに落ちている葉っぱを取り


船を作って


浮かせてみたり


石を投げて水切りをしてみたり



水に足をつけて黄昏てみたり……








……
あなた

遅いなぁ……





すぐ終わるって言っていたはずだけど



結構長く感じて……






空はもう既に



オレンジ色になりかけていた

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