第22話

冨岡side 2
6,492
2020/02/22 15:58
あなた
あなた
…ハァッハァハァッ






長らく稽古を続けたせいか



奴は肩で息をしていた。






そろそろやめた方がいいな。






冨岡 義勇
冨岡 義勇
始めの頃より
俺の攻撃を受けれるようになった。
あとは
そこからの切り返しだ。
あなた
あなた
ありがとうございます…



疲れが溜まっているのか


虚ろな目をしている。





今晩は俺の屋敷へ泊まらそう……。







とりあえず練習用の竹刀を片していると





奴は帰る支度をしていて
あなた
あなた
長らくお付き合い頂き
ありがとうございました。
また明日もよろしくお願いします。






そういい深々と頭を下げ





屋敷を出ようとしていたので


咄嗟に声をかけた
冨岡 義勇
冨岡 義勇
今日はここへ泊まっていけ







そういうと


奴はやはり断り、帰ろうとしたので
冨岡 義勇
冨岡 義勇
こんな夜遅くに女1人で帰らすわけには
いかないだろ。
空いている部屋がある、そこを使え。
送ってやりたいが今から私情があるため
送ってやれない







そう伝えると



奴は何かを考えていたのか



少し黙り込み




あなた
あなた
それではお言葉に甘えて…
失礼します





ペコッと頭を下げ

俺のあとにつき

屋敷へと入ってきた。




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