お風呂場に着くなり
お風呂場からチャプチャプ音がして
師範がもう入っていることが分かり
変に緊張する、
落ち着け、私。
とりあえず服脱いで
タオルを持って入ればいいじゃないか。
そうだ。
とりあえず服を……
急にお風呂場の中から声がし
思わずビクッとなってしまった。
え?
できるだけ物音立てずに脱衣場へ
入ったはずなのに
バレてる……
ちょっと怒り気味なのか
いつもより声が低く
慌てて私は服を脱ぎ
とりあえずタオルで体を隠し
お風呂場の中へ入った
お風呂場の中は小窓が開けられていて
湯船に入ってない私には肌寒く感じ
慌てて体を流し湯船へと浸かった
すると目の前には
もちろんの如く
師範がいて
前髪をかきあげているせいか
いつもと全然イメージが違い
すごくかっこよかった。
私が師範をじっとみていたせいか
師範も私のことをじっと見ていて
そんなことをまたニヤッとしながら言うから
多分私
師範がなんか企んでる時に
ニヤッとする顔に弱いんだと思う。
師範が
ニヤッとする度、胸がキュッと
締め付けられる感覚になり
いつもと雰囲気が違うから
それもあっていつもより
ドキドキして
そういうと
肩をガシッと捕まれ
クルッと反対に向けられ
私の背中に師範がくっついてきて
そう言って
私の首筋へキスをした
湯船に浸かっているせいか
体がいつも以上に熱く
頭がホワホワして
ダメだ……
おかしくなる……
思わず師範から距離をとり
師範の方へ体を向け直し
すると
髪から水がしたたり
トロッとした目付きで
私を見つめてくる師範に
思わずムラっとし、
私こそ自分に抑えが効かなくなりそうで
とりあえず深呼吸をし
気分を落ち着かせる
このまま湯船で、なんてなったら
多分意識飛んでしまう……
そういうと
素直に従ってくれて
そのまま椅子に座り
私も湯船を出て
師範の背中を流す準備をした
師範の背中は大きくて
がっちりしていて
筋肉も綺麗についていて
そして
大きな古傷もあった。
痛かっただろうな…
こんなに大きい傷…
任務の時についたのだろうか…
思わず
スーッと指でその古傷をなぞると
師範がビクッとし
あまりにも
低く色っぽい声で
思わず息をのみ
自分の心拍数が上がるのを感じた
あんな色っぽい声をだされ
半分抑えが効かなくなった私は
古傷を舌でなぞった
感じているのだろうか
ビクビクっと反応した体は
素直なもので
そういい私は同じ場所に
キスをした
普段はこんな声
めったいな出さないくせに
こんなにも聞かせてくれて
あぁ、もうダメだ…
私は師範の前側へ周り
師範の顔を見ると
今にもとろけてしまいそうな顔をしていて
そのまま
師範の物を愛撫した
そのまま
私たちは
お風呂場の中で1つになった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。