すっかり
空全体がオレンジ色になり
少し肌寒くなってきた。
振り返ってみると
御館様の屋敷の門のところに
師範が立っていて
よく見ると
他の柱の皆様もそこに立っていらっしゃって
私は慌てて持ってきていた手ぬぐいで
足を拭き
すぐさま走って向かった
初めてお会いする方の方が多い柱の方々
威圧感がすごい……ッッ
ほぼ皆さんが口を揃え
(不死川さんから聞いている)
と言ってくれた。
ということは宇髄さんが言ってくれたことは
本当だったんだ……
チラッと師範の方を見てみると
真っ赤に顔を染めていて
口元を手で隠していた。
そして宇髄さんを見てみると
必死に笑いをこらえていた
そういい
さっさと歩いていく師範
私は柱の皆様に一礼をし
師範の背中を追いかけた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。