今何時…………って
もう夕方!!!!!!!?
寝すぎてしまった。
昨日あんなにされたから
疲れてしまっていたのだろうか……
横に寝ているはずの
師範の姿はなく……
私は慌てて着替え
師範を探すことにした。
屋敷の中を探し回ったがいなくて
庭先に行ってみたけど
いなくて……
とりあえず屋敷の外へ出て
辺りを探そうと思い
門を開けると
少し離れたところに師範の姿を発見し
大きく手を振り
師範の元へと急いだ。
近くへ行くと
何故か顔や腕に傷が沢山できていて……
何をしていたのだろうか……
師範の顔を見つめると
少し悲しげな顔をしていて……
師範、どうしたんですか?
と聞く途中で抱きつかれ
弱々しい声でそういう師範……
本当に何があったのだろう……
私も思いっきり抱きしめ
そう応えると
眉を落としたまま微笑み
ならいいけどよォ と言って
私の頭をポンっと撫でて
屋敷へと歩いていった
私も師範の後ろを歩き
屋敷へ戻った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!