第24話

22話
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2020/06/09 21:57
感じ取ったことの無い重い気配..

凄まじい勢いで現れたことを感じ取らせる土埃と音..

こんな時は、夜の深さがとても濃く感じ取れる
煉獄杏寿郎
炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天
竈門炭治郎
(上弦の参..ッ
休んでいる場合じゃない..動け!)
煉獄杏寿郎
動くな!傷が開いたら致命傷になるぞ!
煉獄杏寿郎
待機命令!
煉獄様の待機命令という言葉は私たちにはとても重かった

上弦は柱2人分の強さを持っている。そんな相手に1人で立ち向かおうとする煉獄様。

あなたが1人で戦う理由なんてどこにもない...
産屋敷 かなめ
煉獄様..ッ!!
例えあなたが柱でも、相手は上弦!私達は討つために命を燃やす義務があるでしょう!
煉獄杏寿郎
いくらかなめ様のお言葉であろうと、戦わせることは出来ない!
私が上弦に適わないことは分かっている..
弱いことは分かってる..

けれど、分かっていて強くなろうとしないのはなぜ..??
強くなれないのはなぜ..??
あの方に共闘を許してもらえる日は来るのでしょうか
上弦の参 猗窩座
なるほど、貴様は産屋敷の者か
産屋敷 かなめ
いかにも..私は産屋敷かなめ。鬼殺隊士です
上弦の参 猗窩座
長年逃げ続けていた産屋敷の者がなぜ前線に出る。
大して強くもないだろうに
産屋敷 かなめ
そうですね..私はまだまだ未熟。到底柱にも適わなければ、あなたにも適わない。
産屋敷 かなめ
けれど、私は鬼の道を塞ぐ者となりたい
産屋敷の者だからと言って戦わない理由はありません。
私は私の意思で前線に立ちます。
足手まといでも..文句を言われても..私は明日を守りたい
上弦の参 猗窩座
弱者は鬼にはなれぬ..だが
上弦の参 猗窩座
杏寿郎鬼にならないか
煉獄様はすぐに「ならない」と言った。

煉獄様が肯定するはずがないのです。
だって、あの方は他人の命に心血を注いでくださる。

とてもお熱く、美しい炎を持つお方なのですから
産屋敷 かなめ
ッ...伊之助さん、善逸さん..私たちはまず乗客の方々を救助しましょう
戦いたい..目の前のものを失いたくない..戦いたい..だけど、、
守るために戦わない。。
それが私の決断
子供
あ、さっきのお姉さん...ッ
産屋敷 かなめ
ッ!良かった。無事だったのですね^^
産屋敷 かなめ
あなたがたくさん情報を下さったから、悪いやつを倒すことが出来ました。
ありがとうございます
子供
う、うん
産屋敷 かなめ
では、ここから避難しましょう。
まだ安全とは言えないので
私はその子供や他の乗客の皆さんを避難させた。

乗客の皆さんの中には死人も居なければ、怪我をした人だって居なかった

煉獄様や炭治郎さん達が守ってくださったから..
嘴平伊之助
おい!かなこ!
産屋敷 かなめ
かなめです😅
それで、どうされました?
嘴平伊之助
さっきからぎょろぎょろ目ん玉の方でピリピリしてんぞ
産屋敷 かなめ
ぎょろぎょろ目ん玉..??
我妻善逸
少し苦しい音もする..
産屋敷 かなめ
苦しい...(向こうで戦っているのは煉獄様..)
産屋敷 かなめ
ッ!煉獄様の元へ急ぎましょう!
私たちが行って何とかなるかなんて分からない..
だけど向かわなければいけません
煉獄杏寿郎
奥義
聞こえた煉獄様の声は、少しも弱々しさを見せず、凛と張った力強い声だった
煉獄杏寿郎
玖ノ型 煉獄
だけど、私はこの時、なぜかその技を使って欲しくはなかったのです。

奥義はいざという時に出すものです..けれど、煉獄様の"いざ"は今出あって欲しくなかった..

分からないけれど、とても儚き存在になってしまいそうだったから...
上弦の参 猗窩座
破壊殺・滅式
緊張感がその場に走った。
竈門炭治郎
(止まった?土埃で見えない..)
竈門炭治郎
(煉獄さん!)
産屋敷 かなめ
(煉獄様..ッ!!)
必死に心の中で名を呼んだ
竈門炭治郎
ッ!
土埃が晴れ..姿を視界に捉えることができた
産屋敷 かなめ
煉獄様ッ!!!!!
煉獄様には...猗窩座の腕がめり込んでいた..

それでも尚、煉獄様は刀に力を込め直し、頸に掛けた
煉獄杏寿郎
(逃がさん...ッ)
煉獄杏寿郎
(お前の頸を斬り落とすまでは..ッ!!!)
張り上げた2人の声がその場に響いた。
産屋敷 かなめ
(嫌です...ッ ここで終わってしまいそうで嫌です...)
産屋敷 かなめ
(その手を..離してください...ッ)
そんな祈りなど聞こえるはずがないのです
猗窩座は煉獄様を振り切り、その場から離れた
竈門炭治郎
逃げるな卑怯者!
竈門炭治郎
煉獄さんの方がずっと凄いんだ!強いんだ!
煉獄さんは負けてない!
竈門炭治郎
誰も死なせなかった!
その通りだと、私も否定したくなった
竈門炭治郎
戦いたい抜いた!守り抜いた!
そう叫ぶ炭治郎さんの頬には、涙が伝っていた
煉獄杏寿郎
もうそんなに叫ぶんじゃない
そのお声はとてもお優しく、暖かいものでした
煉獄杏寿郎
こっちにおいで、最後に少し話をしよう
産屋敷 かなめ
最後..ッ (ボソッ
産屋敷 かなめ
(最後などと言う言葉..あなたの口から聞きたくはなかったです...)




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