本日は不死川様との合同任務です
昨晩、不死川様の方からお迎えに来てくださるとお伝え頂いたので、準備を終え、部屋にて待機しています
ひなきからそう伝えてもらうと、私は急いで玄関へ向かった
不死川様は少し強面ですが、中身はとてもお優しいお兄さんなのです。
弟さんは不死川玄弥様といい、いつも「鬼殺隊をやめろ」とキツく仰っていますが、本当は心配されているのです
そんなお優しい不死川様だからこそ、たくさんのものを守れたのでしょう
そこはとてもとても大きな街でした
しかし、街の前には不思議な門がありました
門の前には長い行列ができており、その先には街の人と思われる方が何かをしていました
また、門から少し離れた場所にも、1人の男性が立っておられました
この方は岩柱の悲鳴嶼行冥様
悲鳴嶼様は鎖に繋がれた鉄球と斧のようなもので鬼と戦います。
盲目にも関わらず、武器の特性を活かしてとても器用に戦われます。
また、この方はどんなことにも慈悲の涙を流されるのです
とても良いお方なのです
そう悲鳴嶼様に伝えられ、不死川様は刀を腰のベルトから抜き取り、隊服のズボンに刺し、上側を羽織の内側に入れて刀をお隠しになられました
私は羽織も羽織っておりません故、刀を隠すのは困難でした
だから、悲鳴嶼様に持って頂くことにしました
どうやら街の中では何か事件が起こっているようです
そのため、事前にここで知らせているということでしょう
怪しいものをはけるのが目的ではなく、責任を負わないことを伝えるのを目的としたものなのでしょう
まぁ、ここで苦戦せずに通過できたのはいいことです
街に入ると、すぐに悲鳴嶼様から刀を受け取り、不死川様も腰のベルトに刀を戻されました
それからは3人で別行動となりました
私はお2人と違う方向へ向かい、情報を集めます
やはりそう簡単には収集が上手くいきませんが、懲りずにどんどん聞いていきます
腕を捕まれ、離してくれそうにない手を見つめながらそう言ってみたけれど、やはり無駄なようです
やはりお面を付けた方が良かったですね..
失態です
さて、この状況をどのように切り抜けましょうか..
何か考え事をし始めたようで、輩は腕を離しました
私はその隙にその場から抜け出すことに
私は後をつけられることがないように、できるだけ速く走ってその場から逃げた
実際、あれは嘘でもなく事実です。
耀哉様は私たちの御館様なのですから
さて、情報収集を続けましょう
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。