完全に意識を取り戻し、戦場に復帰したものの、体力は元通りではなかった
体にはダメージも残っており完全復活という訳ではなかった
しかし、だからと言って、戦わない理由はありません
その後すぐ、私は炭治郎さんの耳元に駆け寄り、耳打ちをした
こくりと頷いた炭治郎さんは、すぐに刀を構え、攻撃態勢に入った
刀を真っ直ぐと構える私の元に、鬼は飛び込んで来た
いくら鬼といえど、頸を斬ってしまえばおしまい。
それを分かっていて突っ込んでくるなんて..と、私は少し感心してしまった
胸の前で真っ直ぐと構える基本の構えから、体を横に向け、刀を顔のすぐ横で構える
纏とは、江戸時代に町火消の各組が用いた旗印の一種てす。手に持って振り上げたり回転させると踊るようになっています。
そんな纏のように、連続の突き技に回転を加えることで一突きすると共に威力を底上げする
似ている型には、 水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き・曲 も存在しています
鬼を刀ごと壁に串刺しにすると、私の背後から1つの影が飛び出る
スパンッと刀が通りきり、頸の斬れた音が鳴った
灰のように朽ち果て、消えていく鬼
討伐完了.
私と凛が話をしている時、炭治郎さんは少し不思議そうな顔で黙っていらっしゃった
それが妙に気になった
渋々、そう感じた炭治郎であった
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!