日が沈み、辺りが暗闇に包まれると、"それ"は現れる
不気味にも笑うそれは、"鬼"と呼ばれるもの
鬼を滅するのが鬼殺隊の役目
その役目、私が全うしてみせましょう
私が刀を振るうと、鬼は爪を出して刀を受け止める
硬さが似たものがぶつかり合う金属音のようなものが辺りに響き渡る
今度こそ頸に刃を振るった
頸に入れば、あとはもう一押し
刃が頸を通り切り、鬼の頸が落ちる
私と宇髄さんの前へ現れた数匹の鬼
右の鬼は私 左の鬼は宇髄さん
それぞれ分担して鬼を滅する
・
・
・
そう言って宇髄さんは私の頭にそっと手を置いた
その手は鍛え上げられ、硬く分厚かった
こんな手なら、もっと多くの人を守れるんだろう..そう心の中で呟いた私がいた
宇髄さんと別れた直後のこと..
こう見えて、凛は結構恋バナというものが大好きなのだ
あ、皆さんには誤解がないように言っておきますが!私には本当に、想い人はいません!!
まだ...
そんなこんなで歩いていると、甘味処に着いた
まだ甘露寺様はいらしていないようでしたので、お待ちするついでに休憩しておこうと思う
この方は恋柱の甘露寺蜜璃さん
殿方をお探しするために鬼殺隊に入隊し、現在に至るそう..
たくさんのことに胸をときめかせ、常に明るい笑顔を浮かべられる方です
甘露寺様とはお屋敷内で出会いました
出会い当初は私を見て、"あまね様が小さくなってるわッ"と驚かれていたのを思い出す
甘露寺様もまた、宇髄さんのようにご自身らしい接し方をしてくださる方の1人だ
next
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。