第71話

66話
672
2021/04/20 12:30
愈史郎の活躍により、無惨が城の外へ出た

想定の位置から大きくズレてしまったが、無惨を相手に結果的に外に出す事に成功しているので、ひとまず第1段階はこちらの勝利と言えるでしょう

城から空中に投げられるように放出された隊士の皆も、無惨の元へと集結し、第2ラウンドが開始されようとしていた
悲鳴嶼行冥
(速度がまた上がった..ッ
圧倒的される..!!)
悲鳴嶼行冥
(透けて感じることすらできない)
夜明けまで残り1時間半

この数字が、柱を始めとする鬼殺隊士全員に多大なる負荷をかけていた
甘露寺蜜璃
(見えない!!全然見えない!!)
甘露寺蜜璃
(勘で運良く避けられてるだけ..ッ)
甘露寺蜜璃
(私が1番に潰れる...!!少しも役に立ててないのに..ッ)
精神力や戦闘技術など、多くの技量を持つ柱ですら、体力の限界を感じながらも必死に戦っていた


さらに次の瞬間、攻撃を避けたはずの甘露寺の体が何かに引っ張られるように止まり、体を割いた
伊黒小芭内
手当を頼む!!
鬼殺隊士
はい!!
伊黒小芭内
この紙を持ってるつり目の隊員を探せ!
愈史郎という
甘露寺蜜璃
待って..
甘露寺蜜璃
私まだ
甘露寺蜜璃
戦える..ッ
甘露寺蜜璃
今度は足を引っ張らないようにするから
誰もが必死だった

我が身を犠牲にしてでも無惨に打ち込み、傷を増やしていった

飛び散る鮮血を目の当たりにしてもなお絶望せず、ただひたすらに剣を振った
伊黒小芭内
もういい
十分やった
伊黒小芭内
後は頼む..
鬼殺隊士
はい..ッ
甘露寺蜜璃
待って..!!
甘露寺蜜璃
伊黒さん嫌だ
甘露寺蜜璃
死なないで!!
悲痛の叫びが響いた

それと同時に、閉ざされた傷が顕になり、決意の眼差しが開かれた




















通行止めでーす!!!
止まってください!!
ここから先は進めません!
すみませーん!!!
この先で未来を決める戦闘が行われているのを知らぬ一般市民の立ち入りを防ぐため、隠もまた必死に通行止めの呼び掛けを行っていた

ここを通る=死へ近付くことを意味していたからだ




しかしその時
ぁ、そこの猛スピードでこちらへ走ってくる方もここで止まってくだs..((
「すみません」


隠の制止を聞き入れることなく、真っ直ぐに戦場へ駆ける1人の少女がいた

少女はただ一言だけを発し、その場を後にした
(狐のお面..?)
少女は一心不乱に走っていた

前方に見えるのは長い髪を揺らしながら隊士を屠る
醜き仇
鞘に収納されている刀に手をかけ、前傾姿勢で走り続けた
鬼舞辻無惨
ッ!(姿は見えないが..いるな)
鬼舞辻無惨
(2人、いや、3人いるな...)
愈史郎の目隠しの術を用いて、戦場に数名の隊士が到着した

我妻善逸
嘴平伊之助
栗花落カナヲ

の3名だ

これにより、戦況は揺らいだかと思われたが、衰えを知らぬ無惨の攻撃は増すばかりだった














産屋敷かなた
伊黒様の刀身が赫く染まりました..っ!
産屋敷くいな
同時、悲鳴嶼様,冨岡様,不死川様の3名も、刀の共振により、刀身を赫く染めました!
刀身を赫く染めるには、万力の力がいると思われる

それを行った伊黒の剣技は無惨の再生を遅らせた
また、強制的に赫く染めた者の攻撃も、微力ながらにその効力を発揮していた
産屋敷輝利哉
(きっと勝てる..ッ)
願いは届くのか..それはまだ誰にも分からなかった

















悲鳴嶼行冥
(甘露寺の離脱は後に響く..今ここで一手を打たねば)
皆が焦りの色を見せた時を、無惨は狙っていた

触手には力が込められ、この中で最も技量があると思われる男を潰しにかかっていた
自身の身の危機を察知したも、時すでに遅し
体の回転も、腕の動作も間に合わないと悟った

しかし、男の視界の端に、とある少女が映りこんだ
狐の面をつけ、高い位置で結われた髪を揺らす、1人の少女
産屋敷 かなめ
神の呼吸 参ノ型 須佐之男命・乱舞
不死川実弥
ッ!かなめ様ァ!
産屋敷 かなめ
微力ながら、尽力を尽くさせて
頂きます!
現れたのは産屋敷かなめ
元鬼殺隊統率者産屋敷耀哉の妹であり、一族で唯一刀を振るう女剣士
鬼舞辻無惨
ふ、来たか
全く忌々しい血の者だ
無惨の攻撃を喰らってしまえば、途端に体に大量の血が流れ込む
無論、到底人間には耐えられぬ量です

ですが、私には無意味です

慢心するつもりはありませんが、現時点でこれはこの場を一転させる力があります
利用しない訳がありません
鬼舞辻無惨
だが、私は貴様を待っていた..今ここで、即潰す
その瞬間、体は既に無惨の元から離れた所に吹き飛ばされていて、目視などできなかった


凄まじい破裂音が遅れてやってきた




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