第25話

23話
2,622
2020/06/20 04:22
煉獄杏寿郎
竈門少年。
俺は君の妹を信じる
煉獄杏寿郎
鬼殺隊の一員として認める
その言葉は、きっと炭治郎さんにはとても重く、有難いものだったでしょう
煉獄杏寿郎
己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと
煉獄杏寿郎
心を燃やせ
煉獄杏寿郎
歯を喰いしばって前を向け
君が足を止めて蹲っても時間の流れは止まってくれない共に寄り添って悲しんではくれない
炭治郎さんの目からは自然と涙が溢れていた。
意図していなくとも、炭治郎さんでなくとも、今の言葉はとても..とても優しいものです
煉獄杏寿郎
竈門少年、猪頭少年、黄色い少年、かなめ様。
煉獄杏寿郎
もっともっと成長しろ
煉獄杏寿郎
そして今度は、君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ
その場にいたものは皆、静かにその言葉を心に留めた。


きっとなってみせます。ですが、私は煉獄様のような人にはなりませんよ

だって、あなたはあなたで。
煉獄様という存在を尊き柱として尊重したいから
産屋敷 かなめ
煉獄様。
ありがとうございました(ペコ
私はその場に伏せ、地面に手を着くと、煉獄様の方へ頭を下げた。
竈門炭治郎
ッ.....ありがとうございました..ッ
今にも零れそうな涙を私は必死に堪えた。
まだ流すことはできません。

あなたに言われたことが零れてしまいそうだから
我妻善逸
ンガッ
我妻善逸
あれ...
ぇ..なんで列車が倒れてんの..??
産屋敷 かなめ
善逸さん
もう、戦いは終わりましたよ^^
我妻善逸
(苦しそうな音がする..)
私は笑顔の仮面を咄嗟に付けた。
なぜでしょうね..でも、その時は笑っていたかった。

悲しい表情は、煉獄様は好きではないから
嘴平伊之助
おい、からめ..
産屋敷 かなめ
どうされました?
嘴平伊之助
今は笑わなくてもいいんじゃねぇか
産屋敷 かなめ
ッ!ですが..煉獄様は...ッ
嘴平伊之助
ぎょろぎょろ目ん玉の前では、無理しない方がいいだろ
我妻善逸
うん..煉獄さんも、きっとそう思ってる..
無理やり感情を作るよりも、自然な方がいいと思います
そうおっしゃる伊之助さんと善逸さんの目からは、涙が零れていた。

その雫はとても綺麗で、私の中にある感情も綺麗に流してくれそうなものでした


それを見たからでしょうか。
目の奥がじんわりと熱くなり、私の頬にも雫が垂れた
竈門炭治郎
かなめさん、俺も、今は我慢を忘れます。
長男だけど、自然な気持ちを出したいから(ˊᗜˋ)
産屋敷 かなめ
そうですね..^^
竈門炭治郎
煉獄さん、俺、煉獄さんのような柱だけじゃなくて、この手で多くのものを守れるように頑張ります
炭治郎さんはそう言うと、静かに目を瞑った
竈門炭治郎
かなめさん..俺、絶対皆さんにも認めてもらいまs...((
産屋敷 かなめ
ッ!
ポフッ
と、私の体に重みがかかった。
咄嗟に手を出してその重みの正体を支えた
産屋敷 かなめ
炭治郎さんも、お疲れ様です^^
炭治郎さんはそのまま、私の胸の中で眠ってしまわれました。

疲れだけではなく、怪我も軽くはありません。
炭治郎さんには、今は休んでいただきましょう



皆さん、お疲れ様でした








産屋敷 かなめ
はい、よろしくお願いします(ペコ
本当によろしいのですか?
産屋敷 かなめ
はい
私はかすり傷ですから、自分で処置できます。
それに、これから煉獄様の御屋敷に向かいますので
産屋敷 かなめ
そちらはお任せします(ペコ
は、はい!(ペコ
炭治郎さん達3人を隠の方々に蝶屋敷まで送っていただくことに。

私は言った通り、かすり傷程度なので遠慮しておいた。

炭治郎さん達が優先です^^



では、向かいましょうか
私は赤き英雄の刀と羽織をそっと抱えると、足を進めた






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