第33話

31話
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2020/07/30 22:28
あれから何日が経ったでしょう...


いつ何が起こるか分からないため、私はじっと部屋の中で一睡もせずにいた
産屋敷 かなめ
お腹、すいた...
鬼殺隊の者が鬼になるには約3日程かかると書物に書いているのを見たことがあります。

恐らく、体感的には3日を過ぎているでしょう

ですが、体にはなんの異変もなかった
鬼になるには体力を必要とするため、鬼化直後は飢餓状態になることが多いようです。が、私にはその症状もなかった

確かに空腹ではありますけど..人肉や血が欲しいとは思ってはいませんから....
その時、スッと襖が開き、ある人物が入って来た
産屋敷 かなめ
何の用かしら..
鬼舞辻無惨
ふッ
まだその口調は直らんか
産屋敷 かなめ
.......
鬼舞辻無惨
まぁいい
鬼舞辻無惨
ところでだ
なぜ貴様は鬼にならぬ
産屋敷 かなめ
そんなこと、私が知る訳ないわ
鬼舞辻無惨
いくら鬼殺隊の者でも、ここまで時間が経てば皆鬼となり私に仕えた
だが
鬼舞辻無惨
お前にはその兆候すら現れぬ
鬼化に時間がかかり過ぎていることに無惨は少し苛立っていた
鬼舞辻無惨
そこでだ
鬼舞辻無惨
今から私は貴様に大量の血を流す
産屋敷 かなめ
ッ!
鬼舞辻無惨
耐えてみせろ
産屋敷 かなめ
そんなの、出来るわけがなi..((
すると、無惨は私の首を勢い良く掴み、爪を立てて私に血を流し込んだ
産屋敷 かなめ
アガァッ..ッ!!!
また、あの感覚がした


流れ込む無惨の血が、
私の全てを奪ってしまいそうな感覚
鬼舞辻無惨
もっとだ..もっと苦しめ
鬼舞辻無惨
そして私を貴様の中に貼り付けろ
その声に私は酷く恐怖を覚えた
その瞬間、無惨の手が首から離れ、持ち上げられていた体が地面に落ちた
産屋敷 かなめ
けほっごほっ..ッ
産屋敷 かなめ
ウグゥッ..
もう血は流れ込んでいないというのに、体全体で、拒絶反応を起こして、とても苦しい
鬼舞辻無惨
産屋敷かなめ
今から貴様を解放する
鬼舞辻無惨
今の外は夜で、そこには鬼殺隊がいる
鬼舞辻無惨
何を言いたいか分かるな?
産屋敷 かなめ
うぅ..ッ
"殺して来い"とでも言うの?

なら、私は全力で拒否する


拒否してやりたい
けど..

苦しくて、怖くて、辛くて...何も、言い返せない
そのまま、畳だったはずの床が扉に変わり、私は暗い闇に落っこちて行った










バタッと高いところから落ちた

だけど、そんな痛みよりも苦しみの方が勝っていた
産屋敷 かなめ
クッ...ッ
だけど、外に出る事ができた。

さすがにあの量を吸収してしまえば体が持たない..それに、鬼化も進んでしまうかもしれない..なら、今のうちに死ななきゃ
そう考え、私はふらつく脚でどうにか立ち上がり、近くに木に寄りかかった
???
あっちの方で音がしたんだよな?
???
うん..それに、すごく苦しそうな音もするんだよぉぉ
???
動物、、かな..
???
あいつらならこんなとこにはいねぇよ
???
そっか..
聞き覚えのある声が遠くでした気がした。

なら、尚更傷つけたくはないです




そう思い、腰に掛けていた刀を鞘から取り出し、力を入れて自分の腹を貫こうとした

しかし
産屋敷 かなめ
ッ!
産屋敷 かなめ
ゴフッ..ッ
口から大量の血を吐血してしまった

徐々に力も抜け、カランと音を立てて刀が手から落ちた
産屋敷 かなめ
どうし、て..ッ
産屋敷 かなめ
(ダメだ、皆さんがこちらに来てしまう..)
産屋敷 かなめ
(もっと見えない所..目立たないところでやろう)
もう一度力を振り絞って立ち上がると、今度はポタポタと雫が落ちる音がした

腹部が先程から熱い感じがして、視線を下ろした


すると、無惨にやられた傷が開いていた
いや、正確には塞がってはいなかった。けれど、パックリと裂かれた傷からはだらだらと血が流れ、止まらない
???
ッ!もっと苦しそうな音がする..ッ これ、ヤバいんじゃ..!!
???
よし、走ろう!
産屋敷 かなめ
(来ては、ダメです..ッ)
そう思いつつも、身体には全く力が入らない。それどころか、もう意識が持たなかった


バタッと倒れてしまった
???
ッ!かなめさん!!



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