第19話

17話
3,070
2020/06/21 04:02
産屋敷 かなめ
さて、本日はこの位に致しましょう
産屋敷 かなめ
また何かがあれば、私とお話してくださいな^^
竈門炭治郎
もちろんです!
産屋敷 かなめ
それでは(ペコッ
炭治郎さんとのお話を終え、蝶屋敷を出ました
本当に、炭治郎さんとお話ができて良かった
日の呼吸が使える者をこの目で確かめる事ができた

私はあの兄妹を応援します
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
産屋敷耀哉
かなめ、少しお遣いを頼んでもいいかな
産屋敷 かなめ
もちろんです
産屋敷耀哉
古い友人でね。文を届けて欲しいんだ
産屋敷 かなめ
畏まりました
耀哉様に遣いを頼まれたので、私は屋敷を出ようとした時でした
産屋敷輝利哉
かなめ様ッ!
産屋敷 かなめ
輝利哉、どうしたの?
産屋敷輝利哉
その...私も同行させては貰えないでしょうか...
産屋敷 かなめ
構わないわよ^^
突然、輝利哉が同行を求めてきた。
理由は分からなかったけれど、邪魔でもなんでもないのだから承諾した。

輝利哉と一緒に遣いかぁ...なんか、懐かしいな








遣いを終え、帰ろうとした頃には、日が沈み始めていた
産屋敷 かなめ
遅くなる前に帰りましょうか
産屋敷輝利哉
はい
産屋敷輝利哉
あの、かなめ様..
産屋敷 かなめ
どうしたの?
産屋敷輝利哉
かなめ様は、なぜ鬼殺隊に入りたい、そう思ったのですか?
産屋敷 かなめ
私、小さい頃にとある本を読んだの
産屋敷 かなめ
そしたらね?そこに産屋敷家に代々伝わる呼吸が書かれていたの
産屋敷 かなめ
本当に単純な理由なのだけれど..その呼吸を使ってみたい。そう思ったの。
この呼吸を使って、人々を守ってみたいって。
本当にそれだけだった..

呼吸を使ってみたい。
人々を守ってみたい。

そう思ってから、当時の柱の方々や独学で鍛錬を積んだ。

そして今に至る
産屋敷輝利哉
なるほど...
産屋敷輝利哉
でも、かなめ様はいつだって皆さんを守っておられましたよ
産屋敷輝利哉
特に、私たち産屋敷家は、かなめ様のお優しい人柄にとても救われましたから^^
産屋敷 かなめ
ッ......ありがとう‪(*´﹀`*)‬
嬉しいなぁ..そんなこと思ってくれてるなんて...

きっと、、輝利哉なら兄様みたいな御館様になれるよ..
そうして、2人で屋敷へ戻るために足を進めていた
けれど...
産屋敷 かなめ
まずいわね..完全に日が沈んでしまったわ..
産屋敷 かなめ
少し走りましょうか
産屋敷輝利哉
は、はい...!
私は輝利哉と手を繋ぎ、少し小走りになって屋敷への道を進んだ
産屋敷 かなめ
しんどくない?
産屋敷輝利哉
はい、ま、まだ大丈夫です..ッ💦
でも、まだ屋敷への道のりは遠い
産屋敷 かなめ
ッ!
近くに見えた小さな青白い光
こういう時こそ、闇は近くなる...
人間だ..久しぶりの人間..食ってやるぞ!!
そして、不幸は因縁かのように重なる
産屋敷 かなめ
(今日は刀を持ってきていない..)
産屋敷 かなめ
輝利哉、逃げるわよ..ッ
私は繋いだ手を強く引き、鬼に背を向けて逃げた
待て、人間..俺は今とても餓えている..その肉、食わせろ..!!
産屋敷 かなめ
(このままじゃ輝利哉が持たない..ッ)
産屋敷 かなめ
ごめんなさい、輝利哉..ッ
産屋敷輝利哉
は、はい..って、かなめ様!!
私は輝利哉を抱き抱えて全速力で走った
刀がない以上、この場から逃げるしか鬼から逃れる方法はない、けど..相手は飢餓状態
何としても追って来る...鬼相手じゃ身体能力も違う、、
腹が減った時は血鬼術、使いたくないのによぉ..仕方ない..
血鬼術 脚切れ
シャキンと地面から飛び出てきた刃
私はそれを空中に飛んで避けた
鬱陶しい..
黒蔓こくつる
鬼がそう言うも、しばらく何も起こらなかった
私はチャンスと思い、その場から離れようと走った
けど、1歩踏み出した瞬間、地面から黒い蔓が出てきて、私の足に巻きついた
産屋敷 かなめ
しまった..ッ
(ニヤッ
脚切れ..!!
産屋敷 かなめ
ウグッ...ッ!!
産屋敷輝利哉
かなめ様!!
産屋敷 かなめ
大丈夫!大丈夫だから...ッ
蔓のようなもので動きを止められ、攻撃を避けることが出来なかった..

脚を刃で切りつけられ、立つのがやっとの状態だった
でも、そんなの関係ない..意地でも走ってやろう
そう思ってもう一度走り出した
待て、人間...逃げても無駄だ..!!
産屋敷輝利哉
かなめ様、私を降ろしてください!
産屋敷 かなめ
それだけは!!それだけは絶対にしないから!
怖い思いをさせてごめんなさい...

だけど、こんな時でも輝利哉は私を気遣ってくれるのね..
そんな輝利哉の想いは受け止めてあげたいけど、見捨てるという選択肢を私は知らないの
楽になりたいだろ?
なら、今すぐ俺に食われろ..
産屋敷 かなめ
嫌です!
なら、その餓鬼を置いていけ。
そしたら、お前は逃がしてやる
産屋敷 かなめ
そんなこと、有り得ません!
産屋敷 かなめ
大切な人をどうやって置いて行けと言うのです!
簡単な事だ
抱き抱えている手を離し、その場に置くだけだ
産屋敷 かなめ
あなたは馬鹿です!
私は絶対にそんな事しない、それだけは知っておいてください!
私は声を張り上げてそう言い放った
言うだけならいくらでも出来る..けれど、この場から抜け出す方法は簡単には出ない..
けれど
産屋敷 かなめ
逆なら、可能です...
私があなたに食われますから..輝利哉は、逃がしてください
私も馬鹿だ..鬼が輝利哉を見逃してくれる保証なんてないのに
産屋敷輝利哉
かなめ様!
産屋敷 かなめ
あなたは産屋敷家の跡取り!絶対に生きて、兄様の意思を継がなければならない!
産屋敷輝利哉
それはかなめ様も同じです!!
産屋敷輝利哉
あなたはご自分の命を簡単に手放してしまうような方なのですか??そのようなのであれば、私はかなめ様が大嫌いです!
産屋敷 かなめ
ッ.....
大嫌い、かぁ...それは確かに嫌だ..

私はその言葉に弱いもんなぁ...
産屋敷 かなめ
分かったわ...2人で帰りましょう、必ず
産屋敷輝利哉
はい!
2人で..屋敷に帰る。
決めた。
もう折らない..


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