私は鬼殺隊になりたての頃、柱の皆様と共に合同任務をさせて頂きました。
ですが、その中で、時透様との任務についてはまだお話していませんでしたね
それには、少し訳があったのです...
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
新たに霞柱になられた、時透無一郎様は、刀を握り、僅か2ヶ月という速さで柱に登り詰める偉業を果たした方です
たった2ヶ月。そんな短い期間ですが、彼は正規の方法で階級を上げ、その実力を見せつけ、自分の努力で上がってきました
誰も遺言はないでしょう
この事に少し疑問を持ちながらも、私は御館様の指示を受けた
私はもちろん、皆様が尊敬する御館様の意志なのですから、なにかしらの理由があることは分かっています
・
・
・
玄関の戸を軽く叩き、中にいるはずの時透様に声を掛けた
すると、声こそ帰ってこなかったものの、戸がガラガラと開いた
時透様は、私への接し方にとても困惑していらっしやるようでした
時透様が柱になって、まだ1週間も経っていなかった現在、時透様にはお付きの者がいらっしゃいません
それ故、時透様は現在、隠の方々の手を借りて生活などを行っています
そして、私がこちらに来た理由は....
時透様のお世話です
お世話と言っても、本来の目的はもう少し違うものですけども
時透様と対面型に座り、両手を膝の前に置き、頭を垂れる
僅か2ヶ月
それだけで規格外だと言うのに、彼の齢は14
誰もが羨ましがる才を、この方は短期間で全て習得した
世間は彼を天才と謳う
でも、そのような簡単な言葉で括りきれないと、私は思っています
彼の可能性はまだまだ未知数です
next
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。