第6話

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2020/05/25 16:09
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や、やってしまったあああああ…



玄関に入ると漫画のように膝から崩れ落ちてしまった。



いや、なんで好きとか言っちゃったの…


明日から気まづすぎる…



もう今日は何もせずに落ち着いて生活しよう。



そう思い、就寝時間まで頭が真っ白でした。



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「は?!告白したの??!」



友達の声が教室に響いた。



「うるさ…」



いつもなら大声で注意するも、今はそんな気力もない。



「告白したって言うか勝手に出ちゃった」



「は?」



まあそうなりますよね。わたしもは?ってなってます。




「で?返事は?」



「聞く前に家の中入った。」



そう言うと、友達に頭を叩かれる。



「いった!!!」


「ばか!!」



ばかって言われてもしょうがないじゃん!




なんて言い返すことも出来ず、


授業の内容はろくに頭の中に入ってこないし



そのまま放課後になる。



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「書いてきました〜」




ちゃんと有言実行した私、えらい



なんて思いながら担任の目の前に座る。



「お前のことだから絶対忘れてると思ってた」



「ちゃんとやりますーーー」




先生はふっと笑うとありえない話を持ちかけてきた。



「お前、菅原と付き合ってんのか?」



「……………え?」



「昨日一緒に帰ってるとこ見たぞ」



いや、なんで一緒に帰ってるだけで付き合ってることになるんですか、え??



「付き合ってないですよ笑」




先生は興味無さそうにそうか、と言うと



お似合いだけどな



と最後に呟いた。



先生たまにはいいこと言うじゃん



なんて思ったのは秘密。笑




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昇降口を出ると、昨日のようにまたバレー部が集まっている。



…今日は早く帰ろう



そう思った瞬間、



「っおい、」


と孝支に呼び止められた。













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