第25話

#16-試験
123
2023/04/01 17:01
試験三十日目

午前8時

雨は過ぎ去り、お天道様に澄み渡る青い空、おとぎ話のような雲に頬を撫でてくれる風。

RM}おはよう。

凪紗}おはようございますペコリ

RM}ちょっと自然に囲まれてるから苦しくなくていいんだよね。

凪紗}そうですね。

SUGA}2人してヌクヌクしてるみたいだな。

RM}おはようございます。

凪紗}おはようございますペコリ

SUGA}フワァ~…昨日の天気が嘘みたい。

RM}晴れてよかったですよ。

SUGA}今日はゆっくりできるかなぁ。

RM}何するんですか?

SUGA}取材とスケジュール組み。

RM}お、一緒ですね。

V}僕も一緒です〜。

RM}寝癖っ(笑)

V}凪紗ぁ。おはよぉギュー

凪紗}おはようございます(笑)

V}よく眠れた?

凪紗}はい。

V}それは良かったぁ。

RM}お前も気分が良さそうだな?(笑)

V}天気がいいからですよー。

SUGA}毎日天気が良いといいな。

V}ふわぁ〜い。

J-HOPE}おはよう!

SUGA}ぉはよ。

J-HOPE}皆してお天道様からエネルギー貰ってるんですか?

RM}そんなとこかな(笑)

V}ヒョンも浴びましょ〜。

J-HOPE}うん!

凪紗}皆さんリラックスできてるみたいですね。

J-HOPE}昨日の雨もあってぐっすり眠れたからかもしれないね。

RM}そうだね。

JIMIN}あれ、もう居たんですね。

SUGA}今日は早いな?

JIMIN}なんか、パッと目が覚めました。

RM}日光浴びると健康にいいぞ。

JIMIN}僕も浴びるぅ。それとギュー

凪紗}JIMINさんもですか(笑)

JIMIN}俺以外にもやったの?

V}俺ぇ。

JIMIN}なぁんだよぉ。

凪紗}お二人して私を何と思ってるんですか(笑)

SUGA}気持ちいい朝なんだから静かにしろ〜。

JUNGKOOK}そうですよ〜。

J-HOPE}お!お前も今日は早いな!

RM}いつも早くあってくれぇ。

JUNGKOOK}下が騒がしいから何かと思って起きたんですよ。

JIMIN}ごめん(笑)

JUNGKOOK}ギューおはよ、凪紗。

凪紗}おはようございます(笑)

RM}凪紗のエネルギーを奪ってくな(笑)

JUNGKOOK}若いエネルギーは貰っとかないとジニョンみたいに老けt

JIN}誰が老けてるだって?

V}やばい(笑)

JUNGKOOK}い、いつからいらっしゃったのですか、お兄様ビクビク

JIN}さぁな?で、老けてるってどういうことよ?

JUNGKOOK}えっと、その、なんというか…

フル無視(笑)

JIN}罰としてみんなにコーヒー入れてねニコッ

JUNGKOOK}…はい、シュン

V}俺のは苦くしすぎないでねぇ。

凪紗}私も手伝いますよ(笑)

JUNGKOOK}いいの?!ヤッター!ギュー!!

凪紗}いててて!

JUNGKOOK}あ、ごめん(笑)



JUNGKOOK}はい、どうぞ!

RM}いただきまーす。

JIN}フゥ落ち着く。

V}良い感じぃ。

JUNGKOOK}なかなか上手でしょ?

SUGA}いや、ほとんど凪紗だろ(笑)

JUNGKOOK}そ、そんなことないですけど?

J-HOPE}カフェオレ?

凪紗}まだ苦手なので(笑)

JIMIN}可愛い。

凪紗}急にですか?(笑)

JIMIN}凪紗はね、自分が思っている以上に可愛いよ?

RM}そうそう。絶世の美女だよ。

凪紗}やめてくださいよ(笑)

V}ほんとだよ?ポンポン

JIMIN}またやりおった!

V}ニヒヒ

J-HOPE}まぁまぁ(笑)

JIMIN}もうお前の隣に凪紗を置かない!

V}やれるもんならやってみな!ニヤニヤ

JUNGKOOK}僕の隣に置くから大丈夫だよ!

JIN}あいつらよりも俺の方が安心するよ?

SUGA}いや、ヒョンは何かと危険だから俺にしとけ。

RM}僕の隣も空いてるからね?

J-HOPE}ナムジュニの隣は身の危険を感じるから俺の隣においでよ。

RM}そんなことさせないよ(笑)

SUGA}いや、やりかねない。

RM}気をつけますって〜。

V}ヒョンは無意識だから難しいですよ。

RM}えぇ…

JIMIN}てことで、誰がいい?

JUNGKOOK}…凪紗?

凪紗}…すみませんグスッ、なんで泣いてるんだろ…

J-HOPE}凪紗…

凪紗}すみまs

JIN}ギュ…寂しくなった?トン、トン…

凪紗)ポロポロポロ…もう…

JIN}辛いんだよねナデナデ

凪紗)何で…ポロポロ

JUNGKOOK}凪紗…ずっと我慢してたのかな、

凪紗)なんで私だけ…ウゥ

V}私だけ?

SUGA}現在進行形で何かが襲ってる。

凪紗)やだ…置いてかないでポロ…

JIMIN}凪紗?大丈夫?

JIN}ソクジンだよ?顔上げて?

凪紗)ハァハァ…

JINさんのことを認識した瞬間息が上がって、また苦しくなる。

RM}今の一瞬だけ別世界に行ってたみたいだね。

J-HOPE}まるで悪夢を見てたみたいなk

ドサッ

JIN}凪紗?!しっかりして?!

V}ーーてよ?!

SUGA}ーーをもっーーにーー

凪紗))…声が遠のい…みな、こい…の…

私はそのまま意識を手放した。


ーーーー


凪紗)んん…眩しい…

目が慣れ始めると見えてくる景色は異様に綺麗だった。

凪紗)お花畑…?ここどこ…?

お花のいい香りと共に目の前に現れたのは…あの男性だった。

?)久しぶりぃ。

凪紗)あ、あの時の…

海李)僕は凪紗の心のコントローラー、海李!

凪紗)カイリ?コントローラー?

海李)あの時計見て。ここにいれる時間が示されてる。もう時間ないから手短にいく。過ぎたら元の世界に戻れなくなるかもしれないから。

ー3分ー

凪紗)ええ?!

あ、頭が追いつかない!!

海李)パッパといく。ここは凪紗の心の中。前は幻覚として現れて、今は気を失ってる状態。これは身体的にも精神的にも疲れすぎちゃって起こったこと。

凪紗)え、、えぇ…?ど、どういうk

ー2分ー

海李)時々人格変わることあるでしょ?あの時は僕と凪紗はバラバラなの。演技の時とか、今みたいな時とか。ほら、よく人が違うって言われるでしょ?

凪紗)あ、うん!

海李)あれは俺だけど凪紗。まぁなんとなく分かって。

凪紗)お、OK!

海李)よし、これからについて話そう。どうしたい?

凪紗)うーん…入りたい気持ちもある。けど、絶対やめた方がいいこともわかってる。これ以上に辛い未来が待ってるだろうし、何より皆さんが苦しむ姿を見たくない。

ー60ー

海李)僕としてはあんなに気にかけてくれてる人は初めてだったからやってみたいとは思う。人生をそこに捧げるわけだから簡単に言っちゃいけないこともわかってる。けど、僕はそこに人生を捧げたい。

凪紗)な、なら…賭けよう。家族の想いも背負ってる。

海李)手…ギュッ、後戻りはできない。だから、後悔をしない道を歩こう。僕らならできる。

凪紗)ギュッうん。ここに誓おう。

ー10ー

ギュッと力を込め、扉のノブを2人で握る。

海李/凪紗)行ってきます!

ガチャ!

ー0ー

ーーーー


凪紗)んん…

JIN}凪紗!

JUNGKOOK}目覚めた?!

J-HOPE}よかったぁ…

SUGA}心配させんなって…

凪紗}ごめんなさい…

JUNGKOOK}もう…ガチで心配したんだからね!

凪紗}ギュッすみません。

JIN}今日は誰か一人は絶対隣にいるようにするからね。

凪紗}そんなそんな!私はもう大丈夫ですので、

SUGA}また倒れでもしたらどうする?たまたま気を失うだけで済んでるかもしんないんだぞ?

凪紗}…迷惑かけないって決めたんです。

J-HOPE}じゃぁそばにいていいんだ。

凪紗}え?

J-HOPE}だって、迷惑じゃないもん。それならそばいていいんでしょ?

凪紗}えっと…

JIN}いい?迷惑かけない人生なんてないの。

J-HOPE}僕ら何百人に迷惑かけただろうね(笑)

SUGA}かけて、かけられての関係が普通にあるんだ。だから、迷惑かけないとか言うな。

凪紗}わ、わかりました。

JUNGKOOK}ちなみに、もう12時になるんだけどご飯食べる?

凪紗}…いただきたいです。

JUNGKOOK}よし!作ってくるね!

凪紗}待って下さい!

J-HOPE}ん?どうした?

凪紗}その…私も下に行きたいです…あ、でmウワァ!

J-HOPE}あれ?随分と軽いようだけど?

軽々とお姫様抱っこをされる。

凪紗}ま、まぁお気になさらず…(汗)



JUNGKOOKさんとSUGAさんがVさんと入れ替わりで仕事へ行った。

V}ただいまぁ!

凪紗}おかえりなs

V}凪紗ー!ギュッ

凪紗}ウオッ!

V}心配かけないでよぉ!もう会えないんじゃないかと思ったじゃぁん!

凪紗}本当にすみませんでした。

JIN}ご飯食べた?

V}まだ食べてないです!

JIN}じゃ、作っとく。

V}手ぇ洗ってきまぁす!ダダダダ!

J-HOPE}騒がしいなぁ(笑)

凪紗}そういえば、JINさんとJ-HOPEさんは終わったのですか?

JIN}俺は午前のうちに終わった。

J-HOPE}僕は夕方から行ってくる。

JIN}ジミンとナムジュンは夕暮れ前に帰って来れるらしい。ユンギとジョングギは8時くらいかも。

J-HOPE}僕は日がまたがないうちに帰って来れるようにします。

凪紗}そうですか…

会え…ないか。

JIN}…遅くはなるけど今日のうちには会えるようにしてあげるよ。

凪紗}なんで、それ…

J-HOPE}僕も皆で会いたい!それにみんなもそう思ってるよ!

V}僕がどれだけ会いたかったかぁ!ギュッ

凪紗}オフッ!

V}僕はね、凪紗がいるだけで安心するんだよ!きっと、みんなもそう思ってる!

JIN}連絡入れといた(笑)

J-HOPE}『凪紗が早くみんなに会いたいって泣いてるよ』だって(笑)

凪紗}ちょっと?!

JIN}間違ってる?

凪紗}…そんなことないですけど///

V}可愛いなぁナデナデ

凪紗}///


ご飯をいただいて、軽くお話をしてから一度部屋に戻った。

バタン

凪紗)ついに終わった…

ベットに寝そべり、ちょっとだけ見慣れた天井を眺める。

凪紗)正直、辛かった…怖かった。けど、楽しかった…面白かった…いい経験しかなかった。自然と泣く姿も見せた…私を証明できた…一緒に笑った。もっと笑いたい…泣きたい…一緒にいたい。

自然と口から溢れてくる言葉はどれも私と海李の想いであり、間違いなんてなかった。

凪紗)…人は人で人じゃない…


気づいた頃には月が太陽の代わりに部屋を照らし、星はキラリと輝いていた。

凪紗)…そりゃ疲れてるよ、

コンコン ガチャ

JIN}おはよう、凪紗ニコッ

凪紗}すみません、寝ちゃってました…

JIN}全然大丈夫。ちゃんとみんな帰ってきたよ。


JIN}連れてきたよ。

凪紗}沢山ご心配おかけしてすみませんでしたペコリ

RM}無事なだけ良かったよ。

JIMIN}ナギ〜!ギュー

凪紗}本当にすみませんでしたギュッ

JIMIN}こうしてハグできてるから許す!

JIN}凪紗。みんなに話したいことがあるんじゃないの?

凪紗}はい。

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