第27話

番外編〜アイツとの出会い〜
1,679
2020/12/23 08:41

さっき、電話をかけてきたのは―























俺の幼馴染、伊藤春樹いとうはるきだった



春樹と出会ったのは4歳頃―

出会ったとき、俺は殺し屋の訓練に嫌気が差し、家出をして一人で公園にいた。


通りすがりの人に、泊めてもらえないか頼んだけど無視された
小さい頃の(なまえ)
小さい頃のあなた
はぁ……
やっぱり家にいなきゃいけないのかな?


諦めて家に帰ろうと思った時
どうしたの?なにか困ってる…?
小さい頃の(なまえ)
小さい頃のあなた
あ……いや、なんでもないです


流石に子供の家に泊めてもらうなんてだめだ
困ってるようにしか見えないよ?
ほら……泣いてるじゃん
小さい頃の(なまえ)
小さい頃のあなた
え……?


頬を触ってみると冷たい感触があった。涙
小さい頃の(なまえ)
小さい頃のあなた
な、んで?泣いてるの………




あ。自分が「訓練が嫌だ」っていうしょうもない理由で家出して、自分が嫌なんだ

自分の意見も言わず、ただ言いなりになっている自分から逃げるために家出したことに初めて気づいた
大丈夫?良かったら僕の家に泊めようか?
小さい頃の(なまえ)
小さい頃のあなた
ううん!ありがとう。名前教えてくれないかな?
え僕?僕は
春樹
春樹
伊藤春樹いとうはるきだよ
小さい頃の(なまえ)
小さい頃のあなた
春樹くんありがとう
春樹
春樹
あ、呼び捨てがいいな?あと、敬語は絶対禁止
小さい頃の(なまえ)
小さい頃のあなた
フフッ
ありがとう!春樹
春樹
春樹
明日から一緒に遊ぼ?
小さい頃の(なまえ)
小さい頃のあなた
うん!
それから毎日のように一緒に遊び笑いあった。

春樹のお陰で親にきちんと意見も言えるようになったし、何より春樹と気が合う友達になった



本当に春樹はいい人だと思った。

























あの時までは―

俺が春樹に対する嫌悪感が芽生えたのは中学二年生頃
春樹
春樹
あなたー
中学生の(なまえ)
中学生のあなた
んー?何?春樹
春樹
春樹
ちょっと話がある



と言われ連れて行かれたのは人気のないところ
中学生の(なまえ)
中学生のあなた
それで話って何?
春樹
春樹
俺は、あなたちゃんのことが好き
中学生の(なまえ)
中学生のあなた
ありがとう。でもごめんね。付き合えないんだ
春樹
春樹
いいよ。その代わり俺があなたちゃんを守る
中学生の(なまえ)
中学生のあなた
フフッ
ありがとう!


あのとき、そう言わなければよかったのかな





それから春樹は取り憑かれたようにおかしくなっていった―
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作者
短くてごめんなさい!
時間がなくて……
作者
だから2話に分けるようにしました!
作者
それでは、おつぷり!

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